講演情報
[P-051]介護保険施設入所高齢者における歯科衛生士の口腔衛生管理の中断と肺炎発症との関連
○宮下 直也1,2,7、大日方 雪乃1,2,7、鰕原 賀子2、高橋 賢晃1,2、菊谷 武1,2、水谷 慎介3、佐藤 美寿々4、中川 量晴5、釘宮 嘉浩6、三浦 和仁7、玉田 泰嗣7、渡邊 裕7、平野 浩彦8,9,10 (1. 日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック、2. 日本歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科、3. 九州大学大学院歯学研究院附属OBT研究センター、4. 北海道大学大学院歯学研究院予防歯科学教室、5. 東京科学大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野、6. 国立長寿医療研究センター歯科口腔外科部、7. 北海道大学大学院歯学研究院口腔健康科学分野高齢者歯科学教室、8. 東京都健康長寿医療センター病院歯科口腔外科、9. 東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と精神保健研究チーム、10. 東京都健康長寿医療センターフレイル予防センター)
★〔研究〕・〔調査〕の発表
【目的】
本研究の目的は歯科衛生士による口腔衛生管理加算に関するサービスの中断と介護保険施設入所要介護高齢者の肺炎発症との関連を検討することである。
【方法】
日本老年歯科医学会が2019年度に実施した介護保険施設30か所の入所要介護高齢者の調査に参加した入所者986名に対して、2021年度に追跡調査を行った。分析は2年間の肺炎発症と関連する要因を検討するため、肺炎発症の有無を目的変数とし、説明変数は、年齢、性別、Body Mass Index、Bathel Index、Clinical Dementia Rating、肺炎の既往の有無、COVID-19感染拡大による口腔衛生管理加算に関するサービスの中断の有無とした。
【結果と考察】
2019年度の調査開始時点で、歯科衛生士による口腔衛生管理加算に関するサービスを受けていた542名が分析対象者となった。2年間の観察期間中にCOVID-19感染拡大により口腔衛生管理加算に関するサービスを中断した群は92名(17.0%)であった。肺炎の発症を目的変数とした二項ロジスティック回帰分析の結果、肺炎の発症と有意な関連がみられたのは、女性 (Odds Ratio: 0.27、95%Confidence Interval: 0.11-0.68)、口腔衛生管理加算のサービス中断(Odds Ratio: 5.59、95%Confidence Interval:2.23-14.01)であった。本研究結果は歯科衛生士による口腔衛生管理加算に関するサービスが必要な介護保険施設入所高齢者において、サービスの中断が肺炎の発症と関連することを明らかにした。このことから、介護保険施設入所高齢者に対する口腔衛生管理加算に関するサービスの適切な提供を積極的に進めていく必要があると考える。
(COI 開示:なし)
(日本老年歯科学会倫理委員会承認番号2018-1、2019-3、北海道大学大学院歯学研究院臨床・疫学研究倫理審査委員会承認番号2020-4)
【目的】
本研究の目的は歯科衛生士による口腔衛生管理加算に関するサービスの中断と介護保険施設入所要介護高齢者の肺炎発症との関連を検討することである。
【方法】
日本老年歯科医学会が2019年度に実施した介護保険施設30か所の入所要介護高齢者の調査に参加した入所者986名に対して、2021年度に追跡調査を行った。分析は2年間の肺炎発症と関連する要因を検討するため、肺炎発症の有無を目的変数とし、説明変数は、年齢、性別、Body Mass Index、Bathel Index、Clinical Dementia Rating、肺炎の既往の有無、COVID-19感染拡大による口腔衛生管理加算に関するサービスの中断の有無とした。
【結果と考察】
2019年度の調査開始時点で、歯科衛生士による口腔衛生管理加算に関するサービスを受けていた542名が分析対象者となった。2年間の観察期間中にCOVID-19感染拡大により口腔衛生管理加算に関するサービスを中断した群は92名(17.0%)であった。肺炎の発症を目的変数とした二項ロジスティック回帰分析の結果、肺炎の発症と有意な関連がみられたのは、女性 (Odds Ratio: 0.27、95%Confidence Interval: 0.11-0.68)、口腔衛生管理加算のサービス中断(Odds Ratio: 5.59、95%Confidence Interval:2.23-14.01)であった。本研究結果は歯科衛生士による口腔衛生管理加算に関するサービスが必要な介護保険施設入所高齢者において、サービスの中断が肺炎の発症と関連することを明らかにした。このことから、介護保険施設入所高齢者に対する口腔衛生管理加算に関するサービスの適切な提供を積極的に進めていく必要があると考える。
(COI 開示:なし)
(日本老年歯科学会倫理委員会承認番号2018-1、2019-3、北海道大学大学院歯学研究院臨床・疫学研究倫理審査委員会承認番号2020-4)
