講演情報
[P-060]昭和医科大学病院 病院歯科における口腔健康管理の現状と課題
○山口 麻子1,2、鈴木 啓之3、桑澤 実希3,4、平山 茉奈3、寺岡 正譜3、岡田 遥香3、橋本 はるか3、鈴木 聖章3、古屋 純一3 (1. 昭和医科大学病院 病院歯科、2. 昭和医科大学歯学部 全身管理歯科学講座 医科歯科連携診療歯科学部門、3. 昭和医科大学 大学院 歯学研究科 口腔機能管理学分野、4. 昭和医科大学藤が丘病院 病院歯科)
【目的】急性期病院である昭和医科大学病院と昭和医科大学附属東病院における医科疾患治療時の支持療法として実施した口腔健康管理の現状と課題を検討したので報告する。
【方法】昭和医科大学病院,附属東病院にて2024年4月から2025年3月までの間に口腔健康管理の依頼があった初診患者5578名を対象とした。診療録と当科データベースを用い後方視的に調査した。
【結果と考察】年齢は0歳から104歳,初診患者の77.3%は,麻酔科からの依頼であり,全身麻酔下での手術予定であった。そのうちの55.7%が周術期等口腔機能管理算定要件該当患者,23.9%に動揺歯や歯の破折リスクを認め,気管挿管時の有害事象予防のため口腔内装置を作製した。有害事象は,0件であった。麻酔科以外の診療科からの依頼は,病棟看護師による介助では口腔清潔が保てない患者の口腔衛生管理,口腔機能管理,薬剤関連顎骨壊死リスクや発熱・敗血症に対しての口腔アセスメント,化学療法・造血幹細胞移植・集中治療室での治療・緩和ケアに際しての周術期等口腔機能管理であった。前年度より,病棟看護師による介助では口腔清潔が保てない患者の口腔衛生管理の依頼が増加した。脳神経内科,呼吸器内科,循環器内科,血液内科,腎臓内科が全体の70%を占め,主な傷病名は,口腔剥離上皮膜であった。病棟での口腔清潔の介助の回数,質の改善が必要であり,歯科医師,歯科衛生士による口腔ケア回診チームがOral Health Assessment Toolを用いて毎週1回,1患者につき約30分,看護師への指導と処置を延べ309回行った。
入院患者の口腔健康管理の大きな目的は,主病の完遂の支持療法としての口腔の感染源を除去,医科疾患治療時の経口摂取を支援,良好な口腔衛生状態を確立,有害事象を予防することである。
入院中の良好な口腔健康管理は,歯科専門職だけでは確立・維持は,困難である。さらなる多職種連携を図り,個別性のある口腔のケアを実施するために,患者・病棟看護師が日常的な口腔健康管理として口腔内の感染症や粘膜疾患のケア方法を獲得すること,病棟看護師,歯科専門職の双方が統一した評価指標を用いたアセスメント,ケアを実施することが必要であり,課題と考える。
(COI開示:なし)(昭和医科大学における人を対象とする研究等に関する倫理委員会 承認番号 2024⁻287-B)
【方法】昭和医科大学病院,附属東病院にて2024年4月から2025年3月までの間に口腔健康管理の依頼があった初診患者5578名を対象とした。診療録と当科データベースを用い後方視的に調査した。
【結果と考察】年齢は0歳から104歳,初診患者の77.3%は,麻酔科からの依頼であり,全身麻酔下での手術予定であった。そのうちの55.7%が周術期等口腔機能管理算定要件該当患者,23.9%に動揺歯や歯の破折リスクを認め,気管挿管時の有害事象予防のため口腔内装置を作製した。有害事象は,0件であった。麻酔科以外の診療科からの依頼は,病棟看護師による介助では口腔清潔が保てない患者の口腔衛生管理,口腔機能管理,薬剤関連顎骨壊死リスクや発熱・敗血症に対しての口腔アセスメント,化学療法・造血幹細胞移植・集中治療室での治療・緩和ケアに際しての周術期等口腔機能管理であった。前年度より,病棟看護師による介助では口腔清潔が保てない患者の口腔衛生管理の依頼が増加した。脳神経内科,呼吸器内科,循環器内科,血液内科,腎臓内科が全体の70%を占め,主な傷病名は,口腔剥離上皮膜であった。病棟での口腔清潔の介助の回数,質の改善が必要であり,歯科医師,歯科衛生士による口腔ケア回診チームがOral Health Assessment Toolを用いて毎週1回,1患者につき約30分,看護師への指導と処置を延べ309回行った。
入院患者の口腔健康管理の大きな目的は,主病の完遂の支持療法としての口腔の感染源を除去,医科疾患治療時の経口摂取を支援,良好な口腔衛生状態を確立,有害事象を予防することである。
入院中の良好な口腔健康管理は,歯科専門職だけでは確立・維持は,困難である。さらなる多職種連携を図り,個別性のある口腔のケアを実施するために,患者・病棟看護師が日常的な口腔健康管理として口腔内の感染症や粘膜疾患のケア方法を獲得すること,病棟看護師,歯科専門職の双方が統一した評価指標を用いたアセスメント,ケアを実施することが必要であり,課題と考える。
(COI開示:なし)(昭和医科大学における人を対象とする研究等に関する倫理委員会 承認番号 2024⁻287-B)
