講演情報

[P-071]ホルモン類のヒト肺線維芽細胞TIG-3に対する複製寿命延長作用の検討

○進藤 彩花1、坂上 宏2、大岡 貴史1 (1. 明海大学歯学部機能保存回復学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野、2. 明海大学歯科医学総合研究所(M-RIO))
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【目的】
 誤嚥性肺炎による死因は上昇の一途を辿り,高齢になるほど死亡率が高くなる。慢性炎症は誤嚥性肺炎の発症や老化の過程に関りがあるとされる。そのため,老化の過程を抑えることは慢性炎症を抑制し,誤嚥性肺炎の発症の予防となり死亡率の低下に対する一つの足掛けになるのではないかと考えた。ヒト正常線維芽細胞は,古くから試験管内細胞老化モデルとして使われてきた。本研究では,ホルモンによる抗老化作用を明らかにすることを目的として,ヒト肺線維芽細胞に対する7種のホルモン類の複製寿命延長作用を検討した。
【方法】
 ヒト肺線維芽細胞TIG-3(RCB4468)(理化学研究所細胞バンク)は10%牛胎児血清(FBS)と抗生物を含む高グルコースDMEM培地で,5% CO2インキュベーター内で37℃にて培養した。本研究では,Population doubling level(PDL)40〜60の細胞を用いた。抗老化活性は,坂上らのオーバーレイRLE定量法により算出した。トリプシンで細胞を剥離後,新鮮な培地に懸濁し,64あるいは,128個の細胞を,96ウェルプレート撒き,hydrocortisone succinate(0.01~10 μg/mL),hydrocortisone,testosterone,estradiol,cholecalciferol,melatonin(0.01~100 μM),oxytocin(0.0001~10μg/mL)を添加し,14日間培養した。途中,栄養素の枯渇を防ぐため,試料を含む培養液を重層した。生細胞数は,MTT-assayで測定し,プレートの位置による増殖性の誤差を補正した。統計にはt検定を使用した。p<0.05の場合に有意差ありとした。統計解析ソフトには,EZRを使用した。
【結果と考察】
 研究結果からhydrocortisone succinate,hydrocortisone,testosterone,estradiolは,低密度で細胞を播種すると,細胞増殖抑制効果が顕著になった。その他のホルモン類の効果は,顕著ではなかった。今後は,終末期におけるホルモン感受性と,老化マーカーの発現について検討する予定である。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)