講演情報
[P-087]重度歯周炎により義歯装着困難となり咀嚼機能低下となった要介護高齢者の一症例
○大和 真衣1、吉岡 亜希子1、小濱 晴湖1、菅原 史子1、東澤 雪子1、稲毛 忍1、和田 光利1、片山 正昭1、渡邉 博志1、鈴木 聡行1 (1. 藤沢市歯科医師会)
【緒言】
歯周病変は咀嚼機能を低下させ、低栄養やサルコペニアを誘発しフレイル招く一因となる。加齢に伴う身体機能低下、基礎疾患での服薬の影響、脳血管疾患等に伴う認知機能低下は口腔衛生不良を招き、歯周病変悪化の要因となる。今回、重度歯周炎に対し適切に介入し、義歯新製とセルフケア指導を導入することで、口腔機能の改善とフレイルを移行阻止した一症例を報告する。
【症例】
患者は83歳女性(介護度1)既往に脳梗塞、高血圧症。バイアスピリン、アムロジピンを服用。下顎前歯部腫脹と義歯装着困難を主訴に娘と来院。動揺やPPD10mmを含む重度歯周炎と診断。重度歯肉炎による義歯装着困難が咀嚼機能障害を招き、低栄養・フレイルへの移行が懸念される状態であった。
【経過 】
初診時診査診断後、歯周病治療による早期消炎と義歯新製を軸とした計画を立案。炭酸ガスレーザーによる歯周外科処置と専門的口腔ケアにより炎症をコントロール。義歯治療により、咀嚼機能を改善させSRP等の継続でPPD4mm以下へ改善。また暫間固定にて口腔機能改善しリコールへ移行。リコール時、歯肉は安定していた為、維持期では認知機能低下を鑑み、手順を可視化した絵カードを導入。在宅でのセルフケアを支援し介護者と情報を共有した。介護者の協力もあり1~2ヶ月間隔リコールの管理体制が整った。
【考察 】
本症例は咀嚼機能低下を伴うプレフレイル状態にあり、放置すればフレイルへ進行する恐れがあった。歯周病の改善と咀嚼機能回復を目的とした介入が、低栄養からフレイルへの進行防止になったと思われる。今回の最重要因子は介護者による治療方針への理解と協力であった。認知機能低下という課題があり、治療の必要性やリコールの重要性を共通認識として持てたことが、口腔衛生状態の維持と受診継続を可能にした。専門的介入と生活支援の両立が良好な口腔環境を維持し、ひいては全身のフレイル予防へと繋がることが示唆された。(COI開示なし)藤沢市歯科医師会倫理委員会承認番号/2025-006
歯周病変は咀嚼機能を低下させ、低栄養やサルコペニアを誘発しフレイル招く一因となる。加齢に伴う身体機能低下、基礎疾患での服薬の影響、脳血管疾患等に伴う認知機能低下は口腔衛生不良を招き、歯周病変悪化の要因となる。今回、重度歯周炎に対し適切に介入し、義歯新製とセルフケア指導を導入することで、口腔機能の改善とフレイルを移行阻止した一症例を報告する。
【症例】
患者は83歳女性(介護度1)既往に脳梗塞、高血圧症。バイアスピリン、アムロジピンを服用。下顎前歯部腫脹と義歯装着困難を主訴に娘と来院。動揺やPPD10mmを含む重度歯周炎と診断。重度歯肉炎による義歯装着困難が咀嚼機能障害を招き、低栄養・フレイルへの移行が懸念される状態であった。
【経過 】
初診時診査診断後、歯周病治療による早期消炎と義歯新製を軸とした計画を立案。炭酸ガスレーザーによる歯周外科処置と専門的口腔ケアにより炎症をコントロール。義歯治療により、咀嚼機能を改善させSRP等の継続でPPD4mm以下へ改善。また暫間固定にて口腔機能改善しリコールへ移行。リコール時、歯肉は安定していた為、維持期では認知機能低下を鑑み、手順を可視化した絵カードを導入。在宅でのセルフケアを支援し介護者と情報を共有した。介護者の協力もあり1~2ヶ月間隔リコールの管理体制が整った。
【考察 】
本症例は咀嚼機能低下を伴うプレフレイル状態にあり、放置すればフレイルへ進行する恐れがあった。歯周病の改善と咀嚼機能回復を目的とした介入が、低栄養からフレイルへの進行防止になったと思われる。今回の最重要因子は介護者による治療方針への理解と協力であった。認知機能低下という課題があり、治療の必要性やリコールの重要性を共通認識として持てたことが、口腔衛生状態の維持と受診継続を可能にした。専門的介入と生活支援の両立が良好な口腔環境を維持し、ひいては全身のフレイル予防へと繋がることが示唆された。(COI開示なし)藤沢市歯科医師会倫理委員会承認番号/2025-006
