講演情報
[PSY-1]嚥下におけるのどの働きー特に喉頭の気道防御の観点よりー
○今泉 光雅1 (1. 福島県立医科大学 医学部 耳鼻咽喉科学講座)

【略歴】
氏名 今泉 光雅(いまいずみ みつよし)
主な経歴
2002年 福島県立医科大学医学部卒業
2006年 太田西ノ内病院 耳鼻咽喉科 医員
2011年 福島県立医科大学大学院医学研究科 修了
2011年 ウイスコンシン大学 留学
2013年 福島県立医科大学 耳鼻咽喉科 助教
2017年 福島県立医科大学 耳鼻咽喉科 講師
2022年 福島県立医科大学 耳鼻咽喉科 准教授
氏名 今泉 光雅(いまいずみ みつよし)
主な経歴
2002年 福島県立医科大学医学部卒業
2006年 太田西ノ内病院 耳鼻咽喉科 医員
2011年 福島県立医科大学大学院医学研究科 修了
2011年 ウイスコンシン大学 留学
2013年 福島県立医科大学 耳鼻咽喉科 助教
2017年 福島県立医科大学 耳鼻咽喉科 講師
2022年 福島県立医科大学 耳鼻咽喉科 准教授
「期(フェーズ)モデル」で説明される嚥下は、先行期・口腔期・咽頭期・食道期から構成される一連の協調運動である。なかでも「のど」(咽頭・喉頭)は、短時間に複数の解剖学的構造が精緻に連動することで、誤嚥を防止しつつ食塊を食道へ導く、食塊輸送の安全性と効率性を担う重要な役割を果たす。しかし本モデルでは「咽頭期」は規定される一方で「喉頭期」は設けられていない。このため、嚥下に不慣れな医療者や公衆衛生に関わる行政職等の職種において、喉頭の関与が相対的に軽視され、誤嚥や誤嚥性肺炎対策に関する理解に齟齬を生じる場面を少なからず経験する。
基本的に咽頭は管腔構造であるのに対し、喉頭は軟骨を基盤とする三次元的かつ可動性に富む構造であり、呼吸・発声・嚥下に関与する。嚥下時には喉頭の挙上・前方移動に伴い、喉頭蓋の倒伏、仮声帯および声帯の閉鎖が協調して生じ、多層的な気道防御機構が形成される。さらに喉頭挙上は上部食道括約筋の弛緩・開大にも寄与し、食塊通過を促進する。加えて、咳反射を介した誤嚥物の排出など、誤嚥性肺炎予防において中心的役割を担う。 加齢や神経筋疾患はこれらの協調運動を障害し、咽頭残留や誤嚥リスクを増大させる。特に高齢者では筋力低下に加え感覚入力の低下が嚥下反射の遅延を招き、病態を複雑化させる。一方で、喉頭はその解剖・生理の複雑性ゆえに専門外の医療者にとって理解が難しい領域でもある。
本シンポジウムでは、嚥下に関わる咽頭・喉頭の解剖学的特徴と生理機能を整理し、嚥下障害との関連について概説する。さらに嚥下内視鏡検査や画像評価、嚥下手術例を提示しつつ、嚥下における「のど」の役割、とりわけ喉頭の気道防御機構に着目した病態理解と診療への応用について論じる。
基本的に咽頭は管腔構造であるのに対し、喉頭は軟骨を基盤とする三次元的かつ可動性に富む構造であり、呼吸・発声・嚥下に関与する。嚥下時には喉頭の挙上・前方移動に伴い、喉頭蓋の倒伏、仮声帯および声帯の閉鎖が協調して生じ、多層的な気道防御機構が形成される。さらに喉頭挙上は上部食道括約筋の弛緩・開大にも寄与し、食塊通過を促進する。加えて、咳反射を介した誤嚥物の排出など、誤嚥性肺炎予防において中心的役割を担う。 加齢や神経筋疾患はこれらの協調運動を障害し、咽頭残留や誤嚥リスクを増大させる。特に高齢者では筋力低下に加え感覚入力の低下が嚥下反射の遅延を招き、病態を複雑化させる。一方で、喉頭はその解剖・生理の複雑性ゆえに専門外の医療者にとって理解が難しい領域でもある。
本シンポジウムでは、嚥下に関わる咽頭・喉頭の解剖学的特徴と生理機能を整理し、嚥下障害との関連について概説する。さらに嚥下内視鏡検査や画像評価、嚥下手術例を提示しつつ、嚥下における「のど」の役割、とりわけ喉頭の気道防御機構に着目した病態理解と診療への応用について論じる。
