講演情報
[SCS4-2]人生の最期に歯科は必要か?
○飯田 良平1 (1. ヒューマンデンタルクリニック)

【略歴】
ヒューマンデンタルクリニック 院長 飯田良平
鶴見大学歯学部口腔リハビリテーション補綴学講座 非常勤講師
【学歴・職歴】
平成9年3月 鶴見大学歯学部歯学科 卒業
平成9年4月 鶴見大学歯学部附属病院 臨床研修歯科医(高齢者歯科学講座)
平成13年1月 鶴見大学歯学部 助手(高齢者歯科学講座)~助教に至る
同附属病院 摂食嚥下リハビリテーション外来主任
平成30年3月退職、同4月より下記医療機関を兼務
横浜市歯科保健医療センター(嚥下外来・訪問診療)
東京都立神経病院
医療法人社団東京愛成会高月病院
藤沢市口腔保健センター
横浜市立みなと赤十字病院
令和2年4月より医療法人社団 為世為人会ヒューマンデンタルクリニック 院長
【所属学会・研究会】
日本老年歯科医学会(指導医・専門医・摂食機能療法専門歯科医師)
日本摂食嚥下リハビリテーション学会(評議員・認定士)
神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会(副会長)など
ヒューマンデンタルクリニック 院長 飯田良平
鶴見大学歯学部口腔リハビリテーション補綴学講座 非常勤講師
【学歴・職歴】
平成9年3月 鶴見大学歯学部歯学科 卒業
平成9年4月 鶴見大学歯学部附属病院 臨床研修歯科医(高齢者歯科学講座)
平成13年1月 鶴見大学歯学部 助手(高齢者歯科学講座)~助教に至る
同附属病院 摂食嚥下リハビリテーション外来主任
平成30年3月退職、同4月より下記医療機関を兼務
横浜市歯科保健医療センター(嚥下外来・訪問診療)
東京都立神経病院
医療法人社団東京愛成会高月病院
藤沢市口腔保健センター
横浜市立みなと赤十字病院
令和2年4月より医療法人社団 為世為人会ヒューマンデンタルクリニック 院長
【所属学会・研究会】
日本老年歯科医学会(指導医・専門医・摂食機能療法専門歯科医師)
日本摂食嚥下リハビリテーション学会(評議員・認定士)
神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会(副会長)など
歯科医師として訪問診療に携わり30年目となる。高齢者歯科学講座に在籍し摂食嚥下障害に関してのサポートも行ってきた。現在では開業医となり週に5日の訪問診療をこなしている。
講座に入局した当時は本学会でもポータブルユニットなどの機材や訪問診療車の展示などに花が咲いていたように思われる。その後、基礎疾患に関する知識や予後予測、全身管理の問題。摂食嚥下機能の理解とその障害、服薬の影響。サルコペニアやフレイル、口腔機能低下症といったさまざまな知識を求められるようになってきた。それに伴い言語聴覚士や管理栄養士など、関連職種の理解と連携の必要性、介護保険制度の知識など、時代を反映して歯科の訪問診療においても種々の知識が必要となったことは、本学会の認定医や専門医の試験にも反映されており周知されるところである。
とりわけ本学会員による訪問診療の専門性としては「口から食べる」可能性を評価して在宅医をはじめ、とりまくチームメンバーを鼓舞し、最後まで患者や家族の希望する経口摂取または味わう楽しみを支援できることにあると考える。このような状況の患者に対峙するのであれば、義歯の受容も困難となり、はたして義歯を装着するのか外すのか。という選択が必要となったり、一般歯科治療に際してもその方法や術式の選択に難渋することもある。通院が可能で口腔衛生管理ができる健康な者を対象として発展してきた既存の歯科の学問では答えのでないことも多々あるのではないだろうか。
つまり訪問診療の現場ではいろいろなカードのきれるオールラウンダーである必要がある。それ以上に大切なことは「人間力」のあることだと思う。「在宅歯科医療における”最善の”歯科医療・ケアとは?」我々に纏わる永遠の課題である。提供するこちら側の気持ちと受け手である患者や家族の思いがマッチングすることもあれば、うまくいかないこともある。いつでも忘れてはならないのは「在宅や施設」では特に、主権はご本人や家族にあるということである。「生活の場」に呼ばれて、最期に過ごしたい場で人生を全うすることをお手伝いするのである。
対象となる患者、利用者それぞれに、何十年も過ごした家族との想い出や関係性の物語がある。その人生の物語の最終章に私たち「医療者や介護サービスの提供者」が(お願いもしていないのに)突然現れて、ときには痛みの伴う処置をしたり、耳の痛いことを言われるのである。そのような人生の最期に登場して、私は、歯科は、必要とされているのか、死を受容した人と対峙して、はたして何をすべきかといった問答を繰り返すことになる。本シンポジウムでは、これまでのうまくいかなかった症例などもまじえて、私たち歯科の課題や可能性について皆様と討議したいと考えている。
講座に入局した当時は本学会でもポータブルユニットなどの機材や訪問診療車の展示などに花が咲いていたように思われる。その後、基礎疾患に関する知識や予後予測、全身管理の問題。摂食嚥下機能の理解とその障害、服薬の影響。サルコペニアやフレイル、口腔機能低下症といったさまざまな知識を求められるようになってきた。それに伴い言語聴覚士や管理栄養士など、関連職種の理解と連携の必要性、介護保険制度の知識など、時代を反映して歯科の訪問診療においても種々の知識が必要となったことは、本学会の認定医や専門医の試験にも反映されており周知されるところである。
とりわけ本学会員による訪問診療の専門性としては「口から食べる」可能性を評価して在宅医をはじめ、とりまくチームメンバーを鼓舞し、最後まで患者や家族の希望する経口摂取または味わう楽しみを支援できることにあると考える。このような状況の患者に対峙するのであれば、義歯の受容も困難となり、はたして義歯を装着するのか外すのか。という選択が必要となったり、一般歯科治療に際してもその方法や術式の選択に難渋することもある。通院が可能で口腔衛生管理ができる健康な者を対象として発展してきた既存の歯科の学問では答えのでないことも多々あるのではないだろうか。
つまり訪問診療の現場ではいろいろなカードのきれるオールラウンダーである必要がある。それ以上に大切なことは「人間力」のあることだと思う。「在宅歯科医療における”最善の”歯科医療・ケアとは?」我々に纏わる永遠の課題である。提供するこちら側の気持ちと受け手である患者や家族の思いがマッチングすることもあれば、うまくいかないこともある。いつでも忘れてはならないのは「在宅や施設」では特に、主権はご本人や家族にあるということである。「生活の場」に呼ばれて、最期に過ごしたい場で人生を全うすることをお手伝いするのである。
対象となる患者、利用者それぞれに、何十年も過ごした家族との想い出や関係性の物語がある。その人生の物語の最終章に私たち「医療者や介護サービスの提供者」が(お願いもしていないのに)突然現れて、ときには痛みの伴う処置をしたり、耳の痛いことを言われるのである。そのような人生の最期に登場して、私は、歯科は、必要とされているのか、死を受容した人と対峙して、はたして何をすべきかといった問答を繰り返すことになる。本シンポジウムでは、これまでのうまくいかなかった症例などもまじえて、私たち歯科の課題や可能性について皆様と討議したいと考えている。
