講演情報

[SCS6-3]明海大学保健医療学部口腔保健学科における老年歯科医学教育の取り組み

○金久 弥生1 (1. 明海大学保健医療学部口腔保健学科)
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【略歴】
1990年 広島歯科衛生士専門学校 卒業
    広島大学歯学部附属病院 予防歯科診療室 勤務
1993年 今西歯科医院、岡村歯科医院 勤務
1995年 医療法人ピ-アイエ- ナカムラ病院 勤務
1999年 居宅介護支援事業所所長(兼務)
2005年 広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻修了 修士(マネジメント)
2009年 放送大学教養学部卒業 学士(教養)
2010年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻修了 博士(歯学)
    九州歯科大学歯学部口腔保健学科摂食嚥下支援学講座 助教
2015年 神戸常盤大学短期大学部口腔保健学科 准教授
2016年 広島大学歯学部客員准教授
2018年 明海大学保健医療学部口腔保健学科 学科主任・教授
2019年 広島大学歯学部客員教授  現在に至る

【所属学会等】
日本老年歯科医学会
日本歯科衛生教育学会
日本臨床栄養代謝学会
日本リハビリテーション栄養学会
日本摂食嚥下リハビリテーション学会
 超高齢社会において歯科衛生士は、口腔機能・栄養・全身健康・生活機能を長期的に維持することにより健康長寿を支える専門職として、社会的役割が大きく拡大している。
 オーラルフレイルや口腔機能の低下が、全身のフレイルやサルコペニア、さらには要介護状態の進行と密接に関連するため、歯科衛生士による早期介入が極めて重要になる。具体的には、口腔清掃や歯周病管理による炎症コントロール、咀嚼・嚥下機能の評価とリハビリテーション、義歯などの補綴物を安全に正しく使用できる状態に保つための支援、栄養状態の把握と食支援など、多面的な口腔健康管理が求められる。また、誤嚥性肺炎の予防やオーラルフレイルの早期発見は、医科・介護職との連携を通じて地域全体の介護予防に寄与する。さらに、地域包括ケアシステムの中で歯科衛生士は、高齢者の自立支援とQOL向上を担う重要な存在であり、口腔から全身の健康を守るキーパーソンとしての活躍が期待されている。
 このように超高齢社会の進展に伴い、歯科衛生士に求められる役割はこれまで以上に拡大している。とりわけ、大学における歯科衛生士養成きょういくにおいては、口腔機能・栄養・全身の健康状態・生活機能を総合的に理解し、健康長寿の基盤づくりに寄与できる人材を育成するという重要な使命が課されていると捉えている。
 本セミナーでは、本学の歯科衛生士養成教育における老年歯科医学教育の一例を紹介することにより、歯科衛生士養成機関におけるこれからの老年歯科医学教育のあり方について参加者の皆様とともに考える機会とさせていただきたいと思います。