講演情報
[課題1-5]咳反射低下の関連因子は何かー回復期病院入院患者における探索的検討ー
○宮地 舞1、山口 浩平1、肥後 智行1、吉見 佳那子1、中川 量晴1、戸原 玄1 (1. 東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 摂食嚥下リハビリテーション学分野)
【目的】
咳反射の低下は,誤嚥性肺炎のリスクとなる。しかし,回復期病院に入院する患者を対象として,咳反射低下と関連する因子について検討した報告はない。本研究の目的は,回復期病院入院患者を対象に,咳反射低下と関連する因子を探索的に明らかにすることである。
【方法】
2024年9月から2025年2月までに回復期病院へ入院した患者を対象とした後ろ向き観察研究である。咳テストを実施し,クエン酸刺激に対して咳嗽反射が誘発されなかった症例を咳テスト陽性で、咳反射低下と定義した。年齢,性別,喫煙歴、入院事由,CCI (Charlson Comorbidity Index),口腔状態の評価として入院時のOHAT (Oral Health Assessment Tool),摂食嚥下機能の指標としてFOIS (Functional Oral Intake Scale)を取得した。咳反射低下の関連因子を検討するために,二項ロジスティック回帰分析を行った。
【結果と考察】
解析対象は180名であり,平均年齢は81.5±10.6歳,女性は129人(71.7%),咳テスト陽性は47人(26.1%)であった。主たる入院事由は脳血管疾患,運動器疾患,廃用症候群であった。咳反射低下の関連因子を探るため,二項ロジスティック回帰分析の結果,入院時のOHAT(OR= 1.19,95%CI =1.01–1.41,p=0.04)とFOIS (OR= 0.67,95%CI =0.54–0.82,p<0.001),性別(OR= 0.30,95%CI =0.13–0.71,p=0.01)は咳反射低下の独立した関連因子であった。一方,CCIは独立した関連を示さなかった。これらの結果から,摂食嚥下機能、口腔健康状態が高度に障害された回復期病院入院患者では、咳反射低下に伴う不顕性誤嚥のリスクもあるため、外部評価のみならず、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)などより精密な評価をする必要性が示唆された
(COI 開示:なし)
(東京科学大学歯学系倫理審査委員会 S2025-048)
咳反射の低下は,誤嚥性肺炎のリスクとなる。しかし,回復期病院に入院する患者を対象として,咳反射低下と関連する因子について検討した報告はない。本研究の目的は,回復期病院入院患者を対象に,咳反射低下と関連する因子を探索的に明らかにすることである。
【方法】
2024年9月から2025年2月までに回復期病院へ入院した患者を対象とした後ろ向き観察研究である。咳テストを実施し,クエン酸刺激に対して咳嗽反射が誘発されなかった症例を咳テスト陽性で、咳反射低下と定義した。年齢,性別,喫煙歴、入院事由,CCI (Charlson Comorbidity Index),口腔状態の評価として入院時のOHAT (Oral Health Assessment Tool),摂食嚥下機能の指標としてFOIS (Functional Oral Intake Scale)を取得した。咳反射低下の関連因子を検討するために,二項ロジスティック回帰分析を行った。
【結果と考察】
解析対象は180名であり,平均年齢は81.5±10.6歳,女性は129人(71.7%),咳テスト陽性は47人(26.1%)であった。主たる入院事由は脳血管疾患,運動器疾患,廃用症候群であった。咳反射低下の関連因子を探るため,二項ロジスティック回帰分析の結果,入院時のOHAT(OR= 1.19,95%CI =1.01–1.41,p=0.04)とFOIS (OR= 0.67,95%CI =0.54–0.82,p<0.001),性別(OR= 0.30,95%CI =0.13–0.71,p=0.01)は咳反射低下の独立した関連因子であった。一方,CCIは独立した関連を示さなかった。これらの結果から,摂食嚥下機能、口腔健康状態が高度に障害された回復期病院入院患者では、咳反射低下に伴う不顕性誤嚥のリスクもあるため、外部評価のみならず、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)などより精密な評価をする必要性が示唆された
(COI 開示:なし)
(東京科学大学歯学系倫理審査委員会 S2025-048)
