講演情報
[SY6-3]地域の【食べる】を支える、摂食機能療法専門歯科医師のプレゼンス
○齋藤 貴之1 (1. たのしみ歯科)

【略歴】
2003年 東京歯科大学卒
2007年 東京歯科大学大学院
2008年 こばやし歯科クリニック副院長
2014年 東京歯科大学口腔健康科学講座 摂食嚥下リハビリテーション研究室 非常勤講師
2020年 ごはんがたべたい。歯科クリニック 院長
2025年 たのしみ歯科 院長
【主な所属学会など】
日本老年歯科医学会認定医・専門医・指導医・摂食機能療法専門歯科医師
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 認定士
暮らしの保健室かなで 理事
2003年 東京歯科大学卒
2007年 東京歯科大学大学院
2008年 こばやし歯科クリニック副院長
2014年 東京歯科大学口腔健康科学講座 摂食嚥下リハビリテーション研究室 非常勤講師
2020年 ごはんがたべたい。歯科クリニック 院長
2025年 たのしみ歯科 院長
【主な所属学会など】
日本老年歯科医学会認定医・専門医・指導医・摂食機能療法専門歯科医師
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 認定士
暮らしの保健室かなで 理事
超高齢社会の進展に伴い、摂食嚥下障害を有する高齢者は増加している。誤嚥性肺炎や低栄養、フレイルの進行は日常的な食事に支障をきたし、在宅生活の継続を困難にしている。こうした中、「食べること」を支える医療の重要性が高まり、摂食機能療法を専門とする歯科医師の役割がますます重要となっている。
一般歯科診療がう蝕や歯周病治療、補綴処置といった口腔内の疾患対応を主とするのに対し、摂食機能療法専門歯科医師は「生活機能としての口腔」という視点から診療を行う。すなわち、単に歯を治すのではなく、患者の生活環境、食事状況を踏まえ、咀嚼・嚥下機能を含めた包括的評価と介入を実践する点に本質的な違いがある。
また地域においては、診療にとどまらず在宅・施設への訪問を通じ、生活を支える支援が求められる。義歯調整や口腔ケアに加え、嚥下機能評価に基づく多面的な介入により、在宅生活の維持や生活の中の〝たのしみ〝や彩りをつくることを支援する。これらの関わりを通じて地域の専門職や介護職と連携を測りながらチームを形成していく。
さらにはそれらを地域において教育・啓発していく活動が必要である。摂食嚥下障害に対する歯科の関与は十分に認知されているとは言えず、介入の遅れにつながることも少なくない。地域ケア会議や多職種研修、市民講座への参画を通じて、「歯科が食支援を担う」という認識を共有し、早期介入の重要性を発信することが求められる。
このように、摂食機能療法専門歯科医師は、個々の疾患治療にとどまらず、「地域全体の食を支える」という視座を持つ点で、一般歯科診療中心の歯科医師とは異なる役割を担う。すなわち、疾患中心から生活中心への歯科医療の転換を実践する存在であり、医療と介護、多職種と地域をつなぐハブとしての機能を果たす。
本発表では、地域に根ざした歯科診療所における実践を通じ、摂食機能療法専門歯科医師の多面的役割とその意義について紹介する。その上で地域包括ケアにおける歯科の新たな位置づけを示し、今後の展望について考察したい。
一般歯科診療がう蝕や歯周病治療、補綴処置といった口腔内の疾患対応を主とするのに対し、摂食機能療法専門歯科医師は「生活機能としての口腔」という視点から診療を行う。すなわち、単に歯を治すのではなく、患者の生活環境、食事状況を踏まえ、咀嚼・嚥下機能を含めた包括的評価と介入を実践する点に本質的な違いがある。
また地域においては、診療にとどまらず在宅・施設への訪問を通じ、生活を支える支援が求められる。義歯調整や口腔ケアに加え、嚥下機能評価に基づく多面的な介入により、在宅生活の維持や生活の中の〝たのしみ〝や彩りをつくることを支援する。これらの関わりを通じて地域の専門職や介護職と連携を測りながらチームを形成していく。
さらにはそれらを地域において教育・啓発していく活動が必要である。摂食嚥下障害に対する歯科の関与は十分に認知されているとは言えず、介入の遅れにつながることも少なくない。地域ケア会議や多職種研修、市民講座への参画を通じて、「歯科が食支援を担う」という認識を共有し、早期介入の重要性を発信することが求められる。
このように、摂食機能療法専門歯科医師は、個々の疾患治療にとどまらず、「地域全体の食を支える」という視座を持つ点で、一般歯科診療中心の歯科医師とは異なる役割を担う。すなわち、疾患中心から生活中心への歯科医療の転換を実践する存在であり、医療と介護、多職種と地域をつなぐハブとしての機能を果たす。
本発表では、地域に根ざした歯科診療所における実践を通じ、摂食機能療法専門歯科医師の多面的役割とその意義について紹介する。その上で地域包括ケアにおける歯科の新たな位置づけを示し、今後の展望について考察したい。
