日本保育学会第80回大会

ご挨拶

 日本保育学会第80回大会を、令和9年(2027年)5月15日・16日の両日、秋田市で開催させていただくこととなりました。実行委員として県内の保育者養成校である、秋田大学、聖園学園短期大学、聖霊女子短期大学の三校の教員が担うこととなりました。北海道・東北ブロックの理事、評議員の先生方のお力を借りながら皆様をお迎えいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 第80回大会は「少子化時代を生きる ―そのまなざしの先に―」というテーマのもと、これからの時代を生きる子どもたち、そして私たち大人が、この未曽有の時代をどのように生きるのかということを考えたいと思います。少子化・人口減少というこれからの日本が抱える課題は、とりわけ秋田県ではその進行が著しく深刻さを増しており、秋田県は課題先進県ともいわれています。また秋田県は人口の1/3 を秋田市が占めており、各市町村にはそれぞれ地域特有の課題もあります。

 こうした状況の中、本大会では人口減少に対して、現行の教育・保育の枠組みではない新たな視点をもって、「まなざしの先に」明るい未来を描きながら、少子化の課題を捉えていきたいと思います。

 さて、現在、幼保連携型の施設が増加していますが、秋田県では昭和46年(1971年)、当時の知事がどの子にも等しい保育・教育の機会の提供が必要であるとの理念のもとに幼保の連携強化を提唱し、昭和48年(1973年)公立の幼保一体化施設一園が開設されました。また平成16年(2004年)には、当時は全国的にも珍しい「幼保推進課」が県教育庁に設置され、公・私立、設置形態を問わぬ研修機会の提供や、園訪問による指導・支援を行ってきました。この幼保推進課は令和8年(2026年)に教育庁から知事部局である人口戦略部こども支援課に移管され、引き続き設置形態にかかわらず研修や支援等が行われるとともに、人口戦略の一つとして幼児教育・保育が位置づけられています。

 幼児教育・保育の課題を街づくり・地域づくりの中心として、子どもが健やかに育つ環境を希求することは、多くの人にとって温かく住みやすい街・地域の創生につながるものでしょう。少子化・人口減少が進行する秋田での本大会では、基調講演で汐見稔幸先生から、このような視点からのお話もうかがえるものと期待しております。またシンポジウム、口頭発表、ポスター発表を通して、皆様と様々な視点からの議論ができることを楽しみにしております。

 秋田までの道のりは、心的には遠く感じられるかもしれませんが、飛行機では、東京羽田からは1時間弱、伊丹、中部国際、北海道からは2時間以内で来ることが出来ます。空港から秋田駅まではリムジンバスで約40分程度です。新幹線は東京から4時間弱と少々、時間はかかりますが、盛岡から田沢湖を通る車窓からは山や渓谷の自然豊かで緑美しい五月の風景に触れることができます。

 開催会場は、秋田駅前周辺の公共施設である、アトリオン、にぎわい交流館AU(あう)、文化創造館の3会場となります。すべての会場と主要なホテルは秋田駅西口から徒歩10分圏内に立地しております。

 学会期間中は、何かとご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、どうぞ寛容にご理解いただき、ご対応いただければありがたく存じます。

 皆様にお会いできること、心より楽しみにしております。

一般社団法人日本保育学会第80回大会
実行委員長 山名 裕子