日本法科学技術学会第31回学術集会

大会長挨拶

日本法科学技術学会第31回学術集会の開催にあたって

日本法科学技術学会第31回学術集会 

大会長 渡邉 和美

(科学警察研究所犯罪行動科学部長)

 このたび、日本法科学技術学会第31回学術集会の大会長を務めさせていただく、科学警察研究所犯罪行動科学部長の渡邉和美です。どうぞよろしくお願いいたします。

 日本法科学技術学会によって年に1回開催される学術集会は、会員の皆様が取り組んできた研究の発表と議論を通して、研究交流と学術的発展の達成に寄与することを目指して開催しております。法生物、法薬毒物、法化学、法工学、法文書、法心理、現場鑑識といった多様な分野を包含する本学術集会への参加を通して、会員の皆様が学際的な知見に触れ、学際的統合の契機を見出す場となれば望外の喜びです。

 本学術集会では、京都大学教授 楠見孝先生、最高検察庁検事 内藤惣一郎先生、東京科学大学教授 岡田幸之先生に、心理学、司法、精神医学の観点から、「鑑定人の熟達化」をテーマにご講演いただきます。先生方に心より深謝申し上げます。

 ポスター等には、搭乗した飛行機から撮影した富士山の写真を示していますが、鑑定人としての能力を高めるというプロセスが、山を登るイメージと重なることから、富士山の写真を用いています。

 本学術集会が、会員の皆様に有意義な知的交流の場を提供できるよう、大会事務局のスタッフ一同が鋭意準備を進めております。皆様のご参加をお待ちしております。