講演情報
[O1-4]静注強心薬依存末期心不全患者の在宅療養支援の実際 第2報
鎌田 光里, 澁谷 泰介, 大出 博美, 黒澤 愛実, 澁谷 佐季, 山崎 龍人, 阿賀 健一郎, 松木 佑介, 立野 慶 (医療法人社団ユニメディコ)
【はじめに】心不全治療において、低心拍出量症候群(LOS)に伴う臓器低灌流を認める場合に静注強心薬投与が考慮され、一部の重症心不全症例では強心薬の離脱が困難となり、ステージD治療抵抗性心不全と判断される。令和6年度診療報酬改定で在宅強心薬持続投与指導管理料が新設されたことにより在宅での心不全治療の幅が広がった。2024年6月から当法人で管理をした静注強心薬依存末期心不全患者9名の在宅療養支援について報告する。
【症例】平均年齢 70.5歳(47-88歳)、男性 7名・女性 2名。末期心不全に至った原疾患は弁膜症 5名、心筋症 4名、虚血性心疾患 2名であった(重複含む)。退院時の薬剤投与ルートはPICC 5例、末梢 4例、末梢のうち2例は在宅でPICCを挿入し切り替えた。使用したポンプは輸液ポンプ 1例、携帯型ディスポーサブル注入ポンプ 8例であった。強心剤は全例ドブタミンを使用し、退院時の投与速度は 2-3.5μg/kg/minであった。在宅でのドブタミン量は6例で同量維持、2例で増量、1例で減量後離脱した。3例が心不全増悪による再入院となり、1例は病院死、1例は退院後在宅死、1例は入院中に補助人工心臓装着となり管理を終了した。9例全例で退院前に退院時共同指導を行った。
【考察】強心薬持続投与の目的は、心不全の代償が困難な症例においてQOLの維持・改善を目指すことである。末期心不全患者の緩和ケアはがん患者と異なり、軽快・増悪を繰り返し、必要に応じて積極的な治療を要する点で管理が難しい。PCAポンプを使用することで強心薬持続投与の管理が容易になるため、指導管理料新設は在宅療養の強い後押しとなる一方で、末期がんと異なり訪問看護の介入回数に制限があるなどの制度上の課題も多い。
【症例】平均年齢 70.5歳(47-88歳)、男性 7名・女性 2名。末期心不全に至った原疾患は弁膜症 5名、心筋症 4名、虚血性心疾患 2名であった(重複含む)。退院時の薬剤投与ルートはPICC 5例、末梢 4例、末梢のうち2例は在宅でPICCを挿入し切り替えた。使用したポンプは輸液ポンプ 1例、携帯型ディスポーサブル注入ポンプ 8例であった。強心剤は全例ドブタミンを使用し、退院時の投与速度は 2-3.5μg/kg/minであった。在宅でのドブタミン量は6例で同量維持、2例で増量、1例で減量後離脱した。3例が心不全増悪による再入院となり、1例は病院死、1例は退院後在宅死、1例は入院中に補助人工心臓装着となり管理を終了した。9例全例で退院前に退院時共同指導を行った。
【考察】強心薬持続投与の目的は、心不全の代償が困難な症例においてQOLの維持・改善を目指すことである。末期心不全患者の緩和ケアはがん患者と異なり、軽快・増悪を繰り返し、必要に応じて積極的な治療を要する点で管理が難しい。PCAポンプを使用することで強心薬持続投与の管理が容易になるため、指導管理料新設は在宅療養の強い後押しとなる一方で、末期がんと異なり訪問看護の介入回数に制限があるなどの制度上の課題も多い。
