講演情報
[O5-1]訪問看護ステーションにおける管理者育成を目的とした計画的管理者移行の実践
―管理者代理の価値観と言語化のプロセスに焦点を当てて―
尾﨑 裕美 (あいあーる訪問看護ステーション)
【はじめに】 訪問看護ステーションでは、業務の高度化や多職種連携の複雑化により、管理者には制度理解に加え、日々の判断に必要な一貫性と状況に応じた柔軟性を支える価値観や判断の軸が求められる。しかし人材不足の中、十分な管理経験や制度理解がないまま管理者を担う例もあり、運営基準や報酬制度の理解不足は意図せぬ不適切請求や判断の不安定さにつながる。管理者育成には外部研修は有用だが、管理者としての“あり方”や価値観の形成までは支援しづらい。こうした状況から、現場での対話や内省を通じて管理者候補の価値観を育てる取り組みが重要である。本報告では、管理者代理を配置し、管理者移行期の1年間に伴走的な内省支援を通じて価値観の言語化を促した実践を報告する。
【活動】 育成プロセスとして、①管理業務の可視化、②段階的権限移譲、③伴走型内省支援を行った。訪問調整、業務量配分、相談対応、多職種連携など暗黙知化しやすい業務を整理し、判断場面への参加を促した。対話では、本人の発言や迷いの手がかりを拾い上げ、看護実践に対する価値観や管理者として大切にしたい考えの言語化を支援した。 その結果、管理者代理は内省を通じて、価値観と“ありたい姿”を明確化し、管理業務の選択や優先づけが安定した。スタッフ指導の場面でも、整理された考えに基づく一貫した助言がみられるようになった。
【考察】 本取り組みは、管理業務の移譲に加え、内省的対話を通じて管理者代理の「管理者としての価値基盤」が明確化された点に特徴がある。こうした価値基盤は判断の根拠を支える土台となり、意思決定の一貫性を高めるとともに、利用者やチーム全体の状況を踏まえて判断を位置づける姿勢の形成につながった。今後は、この価値基盤を複雑事例にも活かしつつ、スタッフ育成の場面にも応用しながら、管理者としての役割を段階的に広げていくことが課題である。
【活動】 育成プロセスとして、①管理業務の可視化、②段階的権限移譲、③伴走型内省支援を行った。訪問調整、業務量配分、相談対応、多職種連携など暗黙知化しやすい業務を整理し、判断場面への参加を促した。対話では、本人の発言や迷いの手がかりを拾い上げ、看護実践に対する価値観や管理者として大切にしたい考えの言語化を支援した。 その結果、管理者代理は内省を通じて、価値観と“ありたい姿”を明確化し、管理業務の選択や優先づけが安定した。スタッフ指導の場面でも、整理された考えに基づく一貫した助言がみられるようになった。
【考察】 本取り組みは、管理業務の移譲に加え、内省的対話を通じて管理者代理の「管理者としての価値基盤」が明確化された点に特徴がある。こうした価値基盤は判断の根拠を支える土台となり、意思決定の一貫性を高めるとともに、利用者やチーム全体の状況を踏まえて判断を位置づける姿勢の形成につながった。今後は、この価値基盤を複雑事例にも活かしつつ、スタッフ育成の場面にも応用しながら、管理者としての役割を段階的に広げていくことが課題である。
