講演情報

[OEL02-1]在宅療養における呼吸困難感の評価と対応
―訪問看護師が捉える日内変化と急性増悪の見分け方―(会期後動画公開予定)

竹川 幸恵 (愛友会いきいき訪問看護)
・職歴
1982年大阪はびきの医療センター入職。2003年大阪府立看護大学大学院卒業。2006年日本看護協会認定の慢性疾患看護専門看護師取得呼吸器看護をサブスペシャリティとする第一号。2013年大阪府立大学大学院看護学研究科臨床教授。2016年呼吸ケアセンター副センター長。2026年愛友会いきいき訪問看護入職
・所属学会及び社会における活動等:・日本呼吸ケア・リハビリテーション学会理事 ・日本慢性看護学会評議員、日本在宅医療連合学会評議員 ・福井大学慢性呼吸器疾患看護認定看護師教育課程教員会委員及び非常勤講師 ・四条畷学院大学非常勤講師 ・大阪呼吸ケア・リハビリテーション研究会会長 ・川崎呼吸ケア・リハビリテーション研究会世話人 ・急性期NPPV・呼吸ケア研究会世話人など呼吸ケアに関する研究会講師および執筆・編集委員
在宅療養中の呼吸器疾患患者において、呼吸困難感は最も苦痛で頻繁に体験する症状であり、訪問看護師が日常的に評価を求められる重要な徴候である。呼吸困難は日内変動として出現する場合もあれば、急性増悪の初期兆候として現れる場合もあり、その見極めは在宅ケアにおいて重要な判断点となる。
訪問看護師は、SpO₂や呼吸数といった客観的指標に加え、患者の体験(訴え)、生活動作、表情、会話量、活動耐容能の変化など、生活の中での微細な変化を統合して評価している。特に、日内変動としての呼吸困難感は、活動量や環境、服薬状況との関連から捉える必要がある一方、急性増悪では「いつもと違う」変化の質やスピードが重要な手がかりとなる。
本講演では、訪問看護師が在宅の生活場面で呼吸困難感をどのように評価し、日内変化と急性増悪を見分けていくかについて、実践的視点から整理する。また、呼吸困難感を単なる症状としてではなく、患者の生活と人生に結びついた体験として捉え、訪問看護師が「気づき、翻訳し、つないでいく」役割を概説したい。