講演情報

[OEL02-2]呼吸器疾患の急性増悪をどうみていくか?―急性増悪の病態を理解しアプローチしましょうー

武知 由佳子, 遠藤 直子 (医療法人社団愛友会いきいきクリニック)
1993年3月新潟大学医学部卒 1993年4月昭和大学麻酔科緩和ケアチーム 1994年4月大田病院初期研修 1996年9月ー2005年6月大田病院呼吸器科勤務 2005年6月ー12月国立病院機構八雲病院小児科勤務 2007年5月ー8月川崎協同病院呼吸器科勤務 2007年9月 いきいきクリニック 受賞2020年神奈川県学術功労賞受賞
教育活動 福井大学非常勤講師, 慢性呼吸器疾患看護認定看護師講義(2017年~現在) 愛知医科大学非常勤講師 診療看護師コース(2020年~現在)
呼吸器疾患には, 急性増悪という, 死に直結する病態の変化がある. 間質性肺炎では, 急性増悪の死亡率50%なので, 即救急車で, 入院して頂く必要がある. 改善できる可能性もあるため, ACPにも正確な病態把握が必要である. COPDでも呼吸困難感にモルヒネを即使うことはお勧めできない. 呼気の途中で気道がつぶれ, 肺に空気が残っている状態で, 吸気が起こるため, 肺過膨張が起こる. 換気メカニクスの障害である. 低気圧が近づき肺内のガスがちょっと膨らむと苦しくなり, または不安になり, 頻呼吸. それだけで肺過膨張が起こる. 肺過膨張が元に戻らなくなった状態が, 急性増悪である. またCOPDの呼吸困難感の主たる病因は, 肺過膨張である. そこで今まで苦しくて歩けないCOPD患者に, 肺過膨張が減れば, 呼吸困難感は緩和できれば, 歩けるようになる. 動く前に短時間作用性気管支拡張剤も使って, 動的肺過膨張を抑制し, 肺過膨張を改善すれば, 急性増悪も起こらなくなる. 早期に発見できれば, 肺過膨張を軽減するように早期介入, 急性増悪を未然に防げば, 入院せずに済むことも多いので, 早期発見できるかどうかは, とても重要なのだ. 在宅は点での関わりであるため, 複数の目が同時にある病棟とは違い, 自分の訪問後, 次に医療者が訪問するのは数日後, 訪問時にその変化に気づき, 主治医に報告することが肝心である. またアクションプランがあれば, 気づいたその訪問時間に, 介入が開始できる. アクションプランについて, さらに患者自身が行うセルフマネジメントについても触れたい.  本教育講演は, 呼吸器疾患は苦手と思っている訪問看護師, 訪問リハビリ, 訪問医の先生方も, みて頂くだけで, すぐ翌日から実践の場で使え, 患者さんも楽になるので, 効果を実感できると思う. 苦手を払拭して頂けたら幸いである.