講演情報

[OEL03-1]タイトル:在宅人工呼吸器で知っておきたい基礎知識
~もう機械に振り回されない!~
【モード編】

山田 紀昭 (済生会横浜市東部病院 TQMセンター)
2007年1月1日 済生会横浜市東部病院 臨床工学部
2013年3月31日 熊本大学大学院教授システム学専攻 修士(教授システム学)
2021年4月1日  済生会横浜市東部病院 TQMセンター
2024年9月30日 筑波大学大学院リスク工学専攻  博士(工学)
2026年1月1日 済生会横浜市東部病院 医療の質管理室 副室長兼務
在宅人工呼吸器は機種ごとに多彩な換気モードが搭載されており、名称の違いだけで「難しそう」「怖い」と感じてしまいがちです。しかし重要なのは、モードを丸暗記することではなく、“何をどこまで人工呼吸器が肩代わりするか”を構造で理解することです。本講演では、換気モードを①いつ送気を開始するか(時間/自発呼吸)、②どれくらい送るか(量/圧)、③いつ吸気を終えるか(量到達/時間経過)の3点に分解して整理します。
その上で、あらゆるモードの基本となっているA/C、SIMV、CPAP(+PS)を取り上げ、呼吸仕事量の分担という視点から違いを直感的に解説します。設定変更でSIMVがA/CにもCPAPにも近づくこと、CPAPは「PEEPをかけ続ける環境づくり」であることなど、誤解されやすいポイントを図解で確認します。モードの“意味”が読めるようになり、アラームや同調不良に振り回されず、患者さんの状態に合わせた説明・対応ができることを目指します。また、メーカーごとに略語が異なっても動作原理は共通であること、A/Cでは全呼吸がサポート対象となること、SIMVでは設定回数以外は患者さんが自発呼吸で頑張らなければならないことなど、モードの基本動作をつかんでもらいたいと思います。
本企画を通して、機械に振り回されることなく、患者さんとご家族の安心・安全な在宅人工呼吸療法を支えるための実践的知識を習得していただければ幸いです。