講演情報

[OEL07-1]研究倫理のABC

三浦 靖彦1,2, 白髭 豊2, 吉江 悟2, 齋藤 有紀子2, 金子 稚子2, 佐伯 晴子2, 伊藤 博明2, 今村 昌幹2, 植竹 日奈2, 大橋 英司2, 荻野 美恵子2, 門田 耕一郎2, 満岡 聰2, 浅井 篤2, 平原 佐斗司2 (1.岩手保健医療大学, 2.日本在宅医療連合学会 倫理・利益相反委員会)
1982年  東京慈恵会医科大学 卒業
1988年  国立佐倉病院内科医長
2014年  東京慈恵会医科大学附属柏病院 総合診療部 講師
2020年  東京慈恵会医科大学 教授
2023年  岩手保健医療大学 看護学部 教授
本日はお時間をいただきまして、「研究倫理のABC」と題してお話をさせていただきます。何故今さらこのようなお話をさせていただくかについてですが、本委員会では、会員の皆様方から研究倫理の審査を受諾しておりますが、2025年度は35件ものご依頼を頂戴いたしました。これは2024年度から年次大会での演題発表にあたっての倫理審査を厳しくしたことによる影響もあるかと思います。「なぜ年次大会での発表にあたって、倫理審査を厳しくしなくてはいけないのか?」と感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、年次大会で発表をするということは、広く世に公表することになります。抄録集は世に出回ることから、それを閲覧した人が「抄録集より」として引用することもあります。また、明らかに研究倫理に準拠していない手法で行われた発表をした際には、内外から厳しい指摘を受ける可能性もあります。そのため、学会として年次大会での発表の質の担保を図る必要があります。臨床研究を行う際には文部科学省・厚生労働省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に準拠する必要があり、さらにこれを元にして作成された一般社団法人日本医学会連合研究倫理委員会「学術集会への演題応募における倫理的手続きに関する指針」にも準拠しておく必要があります。 当委員会でも依頼用の雛形を順次改定しておりますが、残念ながら、まだ不十分な申請が多く、5回、6回とやり取りが繰り返される事案が多数あり、委員会の業務が過多となっております。そこで、今回はお時間を頂戴して、皆様方が日常の臨床から得た知見を世に公表するにあたって、どのような点に気を付けたらよいのか、また、申請用の雛形の書き方について解説させていただきます。