講演情報
[OS01-2]「先生、鍼灸を試してみてもいいですか?」にどう答えるか ―否定でも放任でもない、納得の意思決定支援―
大野 智1,2 (1.島根大学医学部附属病院 臨床研究センター, 2.島根大学医学部附属病院 緩和ケアセンター)
1998年島根医科大学医学部医学科 卒業
2002年島根医科大学大学院医学研究科 修了
2002年金沢大学大学院医学系研究科 補完代替医療学講座
2015年大阪大学大学院医学系研究科 統合医療学寄附講座
2018年島根大学医学部附属病院 臨床研究センター/緩和ケアセンター
2002年島根医科大学大学院医学研究科 修了
2002年金沢大学大学院医学系研究科 補完代替医療学講座
2015年大阪大学大学院医学系研究科 統合医療学寄附講座
2018年島根大学医学部附属病院 臨床研究センター/緩和ケアセンター
疾患の告知後、患者は深い不安のなかで「自分にできることはないか」と切実な希望を求め、インターネット等の情報を頼りに民間療法を含む補完代替療法(CAM)を併用することが少なくありません。しかし、現在の医学教育においてCAMを体系的に学ぶ機会は乏しく、現場の医師や医療スタッフが患者からの相談に窮する場面は多々見受けられます。
医療者のなかには、CAMを「科学的根拠に乏しい不確かなもの」と一律に捉える向きも根強く残っています。しかし近年、鍼灸をはじめとする一部の療法については、ランダム化比較試験(RCT)による報告が蓄積されています。これらは、病気の進行に伴う諸症状の緩和や、標準治療による副作用・合併症の軽減、ひいては在宅療養におけるQOL維持に寄与する可能性が示唆されています。
現状、医療者の対応は、パターナリズムに基づく「全面否定(ダメ、絶対)」、放任主義とも取れる「無関心(どうぞ、ご自由に)」、あるいは情報欠如モデルによる「標準治療の押し付け」に陥りがちです。しかし、これらはいずれも患者の心理的孤独を深め、結果として医療不信やドロップアウトを招くリスクを孕んでいます。
本シンポジウムでは、CAMをめぐる国内外の最新知見を整理するとともに、多職種連携のなかで患者の思いをどう受け止め、納得感のある意思決定支援(シェアード・ディシジョン・メイキング)につなげていくべきか、その具体的な対応のポイントを概説します。
医療者のなかには、CAMを「科学的根拠に乏しい不確かなもの」と一律に捉える向きも根強く残っています。しかし近年、鍼灸をはじめとする一部の療法については、ランダム化比較試験(RCT)による報告が蓄積されています。これらは、病気の進行に伴う諸症状の緩和や、標準治療による副作用・合併症の軽減、ひいては在宅療養におけるQOL維持に寄与する可能性が示唆されています。
現状、医療者の対応は、パターナリズムに基づく「全面否定(ダメ、絶対)」、放任主義とも取れる「無関心(どうぞ、ご自由に)」、あるいは情報欠如モデルによる「標準治療の押し付け」に陥りがちです。しかし、これらはいずれも患者の心理的孤独を深め、結果として医療不信やドロップアウトを招くリスクを孕んでいます。
本シンポジウムでは、CAMをめぐる国内外の最新知見を整理するとともに、多職種連携のなかで患者の思いをどう受け止め、納得感のある意思決定支援(シェアード・ディシジョン・メイキング)につなげていくべきか、その具体的な対応のポイントを概説します。
