講演情報
[OS01-3]鍼灸治療のエビデンス
萩原 彰人 (国立病院機構埼玉病院 緩和ケア内科)
資格:日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本支持・緩和医療鍼灸推進協議会理事
日本緩和医療学会専門医
日本老年医学会専門医
産業医
経歴:香川大学医学部医学科卒業
2005年4月 国立病院機構名古屋医療センター(初期臨床研修、2007年4月〜内科専修医)
2009年4月 国立がん研究センター内科レジデント
2014年4月 横浜市立大学附属市民総合医療センター化学療法・緩和ケア部指導診療医、2015年4月より同 助教
2021年4月 国立病院機構埼玉病院緩和ケア内科(週1回都内の在宅療養支援診療所にて勤務) 現在に至る。
日本支持・緩和医療鍼灸推進協議会理事
日本緩和医療学会専門医
日本老年医学会専門医
産業医
経歴:香川大学医学部医学科卒業
2005年4月 国立病院機構名古屋医療センター(初期臨床研修、2007年4月〜内科専修医)
2009年4月 国立がん研究センター内科レジデント
2014年4月 横浜市立大学附属市民総合医療センター化学療法・緩和ケア部指導診療医、2015年4月より同 助教
2021年4月 国立病院機構埼玉病院緩和ケア内科(週1回都内の在宅療養支援診療所にて勤務) 現在に至る。
鍼灸治療による科学的根拠を評価したsystematic reviewsは年々増加傾向にあり、慢性疼痛や緊張型頭痛、線維筋痛症、術後の痛み、がん患者の悪心・嘔吐、高齢者の不眠などの症状軽減に有効性が示唆されている。
がん疼痛や非がん慢性疼痛に関して、従来の薬物療法に鍼治療の上乗せ効果をみた統合解析では、薬物療法単独よりも鍼治療を追加した方が、オピオイドの減薬を示唆すると報告されている。
一方で、鍼灸のエビデンスの解釈には、臨床試験ごとに施術方法や刺鍼部位・強度などが異なっていたり、研究間での評価指標のばらつきに留意する必要がある。
一口に鍼治療といっても、経穴に直接鍼を刺入する方法以外に、鍼通電療法(Electroacupuncture:EA)や耳介鍼治療(Auricular acupuncture)、鍼を刺入しない接触鍼など手法が多岐に渡るほか、ランダム化した臨床試験の対照群は、薬物療法群、通常のケア群、偽鍼(擬似的な鍼治療群)、(鍼通電の場合)通電する電流を少なくする群などさまざまな設定がなされている。
近年は国内外での診療ガイドラインでも鍼灸の推奨が増えている一方、エビデンスレベルや推奨度が低いとされる研究結果の中には、ランダム化した偽鍼群(経穴以外の部位への穿刺を含む)が必ずしも生理学的に不活性でないことから、実鍼による効果の検出力が低下して過小評価されている可能性もある。
本邦では鍼灸治療の受療率が5%程度にとどまり、十分に浸透しているとは言えないのが実状である。鍼灸治療における、エビデンスの質が高い国内の多施設共同研究も少なく、その社会実装は途上段階にある。このような背景から、日常診療現場と鍼灸界をつなぐ取り組みとして、学際的な多職種チーム連携(病鍼連携、診鍼連携)についても取り上げる。
がん疼痛や非がん慢性疼痛に関して、従来の薬物療法に鍼治療の上乗せ効果をみた統合解析では、薬物療法単独よりも鍼治療を追加した方が、オピオイドの減薬を示唆すると報告されている。
一方で、鍼灸のエビデンスの解釈には、臨床試験ごとに施術方法や刺鍼部位・強度などが異なっていたり、研究間での評価指標のばらつきに留意する必要がある。
一口に鍼治療といっても、経穴に直接鍼を刺入する方法以外に、鍼通電療法(Electroacupuncture:EA)や耳介鍼治療(Auricular acupuncture)、鍼を刺入しない接触鍼など手法が多岐に渡るほか、ランダム化した臨床試験の対照群は、薬物療法群、通常のケア群、偽鍼(擬似的な鍼治療群)、(鍼通電の場合)通電する電流を少なくする群などさまざまな設定がなされている。
近年は国内外での診療ガイドラインでも鍼灸の推奨が増えている一方、エビデンスレベルや推奨度が低いとされる研究結果の中には、ランダム化した偽鍼群(経穴以外の部位への穿刺を含む)が必ずしも生理学的に不活性でないことから、実鍼による効果の検出力が低下して過小評価されている可能性もある。
本邦では鍼灸治療の受療率が5%程度にとどまり、十分に浸透しているとは言えないのが実状である。鍼灸治療における、エビデンスの質が高い国内の多施設共同研究も少なく、その社会実装は途上段階にある。このような背景から、日常診療現場と鍼灸界をつなぐ取り組みとして、学際的な多職種チーム連携(病鍼連携、診鍼連携)についても取り上げる。
