講演情報

[OS01-4]鍼灸の使いどころ

寺澤 佳洋 (口之津病院)
2004.3 明治鍼灸大学(現 明治国際医療大学) 鍼灸学部 卒業
2010.3 東海大学 医学部 医学科 卒業
2020.3 グロービズ経営大学院 経営学修士 卒業

2015.4 豊田地域医療センター 総合診療科(藤田医科大学 総合診療プログラム)など
2020.7 医療法人 弘池会 口之津病院(長崎県南島原市)内科・総合診療科
【背景】 鍼灸は疼痛、機能障害、精神・心理症状など幅広い領域で用いられてきた補完代替医療であり、近年では国内外の診療ガイドラインにおいても一定の評価が示されている。一方、在宅医療の現場においては、鍼灸の適応や有用性、留意点が十分に共有されているとは言い難く、関係者の理解不足が連携の障壁となることも少なくない。
【目的】 本講演では「鍼灸の使いどころ」をテーマに、在宅医療において鍼灸が有効に機能しうる疾患・症状、効果が期待できる病態、ならびに禁忌や注意点を整理し、実臨床での活用可能性を明確にすることを目的とする。
【内容】 疼痛、筋緊張や可動域制限、がん・非がん緩和ケアにおける全身倦怠感や呼吸困難感、うつ・不眠・不安などの精神症状、自律神経症状を中心に、エビデンスやガイドラインを踏まえた鍼灸の適応を概説する。また、凝固異常、皮膚感染症、重篤な全身状態など在宅現場で特に注意すべき禁忌事由についても整理し、安全性の観点からも情報整理を行う。
【結論】 鍼灸は在宅医療において、症状緩和や生活の質の向上を支える選択肢となり得る。適切な「使いどころ」を理解し、多職種連携の中で活用することで、患者中心の在宅ケアの幅を広げる可能性がある。