講演情報

[OS09-3]在宅医療への豊島区薬剤師会「会営薬局」の取組み
~ コンパクトシティのメリットを生かして ~

江村 公良 (豊島区薬剤師会)
【学歴】1987年3月 明治薬科大学 薬学部 卒業
【職歴】1987年4月 千葉大学医学部附属病院 薬剤部
    1987年6月 医療法人社団 愛友会
           津田沼中央病院 薬剤科
    1992年8月 医療法人社団 協友会
           東川口病院へ異動 薬局長
    1998年4月 ㈱北池調剤薬局 北池薬局 管理薬剤師
    2017年1月 ㈱北池調剤薬局 北池薬局 在宅事業部
    2023年4月  ㈱北池調剤薬局 北池薬局 薬局長
【役員歴】
    1999年6月  社) 豊島区薬剤師会  理事
    2009年6月  社) 豊島区薬剤師会  副会長
    2014年6月  公社)豊島区薬剤師会 副会長
2006年豊島区薬剤師会は休日・夜間診療の処方箋応需を目的に、区の中心部にある池袋保健所内に「池袋あうる薬局」を開局した。 365日処方箋応需を行う他、約2000種類の医薬品・医療材料等を在庫し、薬局だけでなく医療機関へも小分け譲渡を行い、医薬品等の供給拠点としての役割も担ってきた。区内には、薬局が170(会員薬局数100)あるが、会営薬局から区内最遠エリアでも自転車で20分という距離の中にあり、立地的に医薬品等の供給が円滑に行え、また数的にも各薬局の特徴を把握しやすい環境にある。近年、在宅医療を必要とする患者の増加に伴い、医師会・歯科医師会・看護師会・行政と協議し、在宅医療に必要となる薬局の紹介や医薬品(麻薬含)・医療材料・高度管理医療機器などを供給できる体制を構築してきたので、その取り組みについて報告する。
【訪問薬剤管理の受付窓口】として、在宅医療ニーズに合わせた薬局・薬剤師をコーディネイトする窓口となっている。【医薬品等供給拠点としての機能】として、365日開局の中で薬局だけでなく医療機関へも医薬品や医療材料の供給を行える体制がある。 「麻薬小売業者間譲渡許可」を豊島区内の薬局間で構築し、一薬局ですぐに必要な医療用麻薬在庫がない場合でも薬局間譲渡を利用して、患者さんへ必要な医療用麻薬を必要量速やかに供給できる体制を構築している。「高度管理医療機器貸与事業」も行っており、中心静脈栄養法や医療用麻薬持続注射療法など、在宅医療で用いるポンプを所有している。 必要に応じてポンプを貸与し、在宅療養生活を支援している。 また最近では、がん末期疼痛コントロールのみでなく、心不全患者への在宅強心剤持続投与の需要にも応じている。 
これからも地域の多職種や行政と連携を常に取りつつ、在宅医療の質の向上につながるよう、会営薬局が果たせる役割を考え、持続可能な体制構築に取り組んでゆきたい。