講演情報

[P1-115]高齢者が安心して生活できる地域を目指して~コミュニティナースの役割と展望~

稲村 茉奈 (橿原市地域包括支援センター北エリア)
【はじめに】コミュニティナースとは、『地域コミュニティの中で,住民が抱える解決すべき健康問題や生活課題に取り組む職種である。住民との相談・交流拠点を設けて,適切な医療・看護ケアや助言を提供し,関連職種や家族・地域住民との連携を図りながら、住民一人ひとりの健康と自立と安寧の実現を手助けする人材である』と定義されている。困ったことがあってもどこに相談すればよいかわからない、地域包括支援センターのことを知らないという高齢者や家族も多く、定期的な受診や介護サービスを利用していない人は気軽に相談できる場所が少ないのが現状である。このような状況から、「地域の身近なところで困った時に思い出してもらえる看護師になること」を目標とし、地域包括支援センターの業務の一貫としてコミュニティナースの活動を開始した。【活動】令和7年5月より、月1回地域在住高齢者が集まるサロンにおいて、血圧測定、健康相談、フレイル予防のための音楽体操を実施。令和7年10月より、月2回市役所において出張型の保健室を開催。市役所内、地域サロンにおいてチラシを配布し広報を行っている。【考察】高齢者サロンにおいては血圧や内服薬に関する相談が多く、必要に応じて受診を促すなど助言を行っている。参加者からは「看護師に相談できて安心できる」との声が多く挙がっており、中には複数回の関わりにより受診につながった参加者もいることから、看護師が地域に出向いて顔なじみの関係を築いていくことは地域在住高齢者の健康維持に重要な役割を果たしていると考えられる。市役所における出張型保健室については現状来所者が少なく、今後銭湯等住民がよく利用する場所での開催を検討している。しかし、チラシを見て検査結果や認知症等の相談に来られた方もおり、病院以外で看護師に相談できる場所があることは地域の高齢者にとって安心につながっていくと考えられる。