講演情報

[P1-119]地域ケア会議に出席して、地域包括ケアシステムの一端を担う

筧 孝太郎, 中村 紘子, 筧 高久 (医療法人社団 かけい医院)
【はじめに】 
 地域包括ケアシステムの構築に向け、各自治体では地域ケア会議の拡充が急務となっている。東京都八王子市においても、2020年度の年間70回から2023年度には220回へと開催回数が急増した。市独自の施策である「通所型短期集中予防サービス」では、「元気な暮らしの再獲得」と「社会とのつながりの回復」を二段階の目標に掲げている。前者の達成後、自立支援型地域ケア会議を通じて後者の社会参加へと繋げる仕組みを構築しているのが特徴である。
【活動内容】
 筆者は年間10回程度、助言者として本会議に参加している。会議には本人や家族を中心に、地域包括支援センター、行政、多職種(医師、理学療法士、作業療法士、薬剤師等)、さらには民生委員や町会長といった地域住民が参画する。 自立支援型地域ケア会議の目的は、サービス修了後も自立した生活を継続できるよう、個々の状況に応じた社会参加を支援することにある。本人の意向を尊重しつつ、フォーマル・インフォーマル双方の資源から最適なサポートを検討・提案し、具体的な結び付けを行っている。
【考察】
 本稿では自立支援型地域ケア会議に焦点を当てたが、他にも個別課題や地域課題を扱う会議が並行して実施されている。重要なのは、個別事例の背後に潜む「地域課題」を抽出することである。現行システムの脆弱性を可視化し、自治体へフィードバックすることで課題解決の実践例を積み重ねていく必要がある。このプロセスこそが、真の地域包括ケアシステム構築に不可欠であると考える。