講演情報

[P1-121]認知症の方が暮らしやすい街づくりをめざした活動について

小川 香織1, 橋本 茂樹2, 中野 正剛3, 原井 美佳4, 相山 千晴5 (1.株式会社ナカジマ薬局, 2.医療法人渓仁会リハビリテーション病院, 3.市立病院前老年内科メモリークリニック, 4.札幌市立大学, 5.株式会社なの花北海道 なの花薬局桑園店)
【はじめに】
札幌は人口197万人を擁する大都市へと大きな発展を遂げたが、2020年をピークに人口が減少。今後は少子高齢化により一層進行することが見込まれている。認知症と診断される人も増加、65歳以上の高齢者を対象にした国の調査による推計では認知症の方の割合と、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害の方の割合を合計すると、およそ3人に1人が認知機能に関わる症状があるとされている。薬剤師の立場から、地域薬局において薬がきちんと飲めない、会話がかみ合わない、受診の日が分からないなど薬局薬剤師が認知症の兆候に気づくこともある。私達のチームは認知症サポート医を中心にし、医療従事者だけでなく様々な職種で構成されている。認知症の方や家族をそれぞれの立場から地域で支えられる街を目指し活動している。今回、札幌市から「北海道」、「全国」と活動の輪を拡げることを目的とし、活動内容を報告する。
【活動】
商業施設で毎月行っている認知症の方や認知症家族の方に対するケア相談会。認知症サポーター養成講座を地域市民に向けて開催、今年度はマンションを中心に行った。認知症関連ニーズ調査、結果をもとに今後の活動について分析。また、活動に賛同した地区の飲食店や医療施設等にステッカー貼付の依頼、ウォーキングイベントであるラン伴への参加、その他イベントへの参加等を通して啓蒙活動をしている。
【考察】
認知症関連ニーズ調査では認知症の知識がある方が認知症に対する不安が少ないと答えた人が多かった。認知症の研修等への参加は、認知症に関する高い知識を持つ機会となり、高い知識を持つことが認知症への不安を抑えることにつながる可能性があることが分かった。我々のチームの活動のような様々な職種の取り組みが認知症の方だけでなく高齢者、障害者にとっても暮らしやすい街づくりの一助となると考える。今後その活動の輪をより拡げていきたい。