講演情報
[P1-122]医療・福祉・介護の有資格者による有償ボランティア活動
〜主な介護者の心理的支援と社会参加〜
高橋 亜由美 (NPO法人あえりあ)
【はじめに】疾患・障害・加齢による不自由さなどと共に生活する者にとって、医療・福祉・介護の保険制度のみでは満たしきれないニーズが多く、我慢をする、もしくは、主な介護者となる家族への負担過多な状況になりうる。医療・福祉・介護の有資格者による有償ボランティア活動を通して、主な介護者に生じた心理的変化および行動変容を整理し、その社会的意義を検討する。
【活動】難病の夫(24時間人工呼吸器)と在宅生活をしているOさんは、複数の訪問サービスを利用しながら、主に一人で介護を担っていた。壮年期の重度障害者が利用できる通所サービスはほとんどなく、訪問看護師の協力のもと外出できるようになってきた時期に有償ボランティアを知り、「人に頼っていいんだと涙が出そうになった」と話す。「自分の時間を持っていいんだ」「“本当はやりたい”という家族の想いを、叶えていいんだ」と思えるようになり、夫がショートステイ利用中に富士山登山にもチャレンジした。「天気や体調が良ければ出かけられるという状況から、時間や場所が決まったイベントに参加できるようになった」「人と交流する機会も生まれ、社会とつながっていると感じられた」と、Oさん自身の心理的変化や自己実現の成功体験により、「主人は自然に触れることが好きなので、デイキャンプに挑戦したい」と新たな目標も生まれた。また、「仕事を辞めて介護に専念する日々で、達成感を得られることをしたい」と、有償ボランティア運営へのボランティアの意欲もみられた。
【考察】有償ボランティアの活用により、主な介護者が自分の時間をつくれること、想いを叶えられること、社会とのつながりをもつことで、新たな目標や第三者へのボランティア意欲が生まれた。主な介護者の心理的支援と社会参加を促す手段としても、有資格者による有償ボランティアが有効である可能性を示唆している。
【活動】難病の夫(24時間人工呼吸器)と在宅生活をしているOさんは、複数の訪問サービスを利用しながら、主に一人で介護を担っていた。壮年期の重度障害者が利用できる通所サービスはほとんどなく、訪問看護師の協力のもと外出できるようになってきた時期に有償ボランティアを知り、「人に頼っていいんだと涙が出そうになった」と話す。「自分の時間を持っていいんだ」「“本当はやりたい”という家族の想いを、叶えていいんだ」と思えるようになり、夫がショートステイ利用中に富士山登山にもチャレンジした。「天気や体調が良ければ出かけられるという状況から、時間や場所が決まったイベントに参加できるようになった」「人と交流する機会も生まれ、社会とつながっていると感じられた」と、Oさん自身の心理的変化や自己実現の成功体験により、「主人は自然に触れることが好きなので、デイキャンプに挑戦したい」と新たな目標も生まれた。また、「仕事を辞めて介護に専念する日々で、達成感を得られることをしたい」と、有償ボランティア運営へのボランティアの意欲もみられた。
【考察】有償ボランティアの活用により、主な介護者が自分の時間をつくれること、想いを叶えられること、社会とのつながりをもつことで、新たな目標や第三者へのボランティア意欲が生まれた。主な介護者の心理的支援と社会参加を促す手段としても、有資格者による有償ボランティアが有効である可能性を示唆している。
