講演情報
[P1-123]まちづくり×在宅医療専門クリニック~中山間地域の在宅医療専門クリニックの一モデルの紹介~
高瀬 義祥, 高瀬 愛, 遠藤 美恵, 大島 美鈴 (なんとさとやま診療所)
【はじめに】演者は2026年4月のオープンを目指して市内初の在宅医療専門クリニック開業の準備中である。予定地である富山県南砺市は人口4.6万人、高齢化率40%と高齢化が進み人口も減少している中山間地域である。市内に専ら在宅医療を行う診療所はなく、よりフットワーク軽く地域の医療ニーズを満たし地域に貢献するため、独立開業を決意した。【活動】診療所は築100年ほどの古民家を当時の意匠も残して改修して造られる。コミュニティスペースとして活用できる空間も確保し、地域活動の拠点として使用する。開業前に地域づくり協議会、商工会、まちづくりを担う複数の団体等、様々な地域のステークホルダーと対話を行った。対話を通して、彼らは大きく分けて①在宅医療とは何か②医療的な部分以外で期待する地域での役割の二つの興味・関心があることを確認した。また地域づくり協議会の主催するまちづくりイベント等にも参加し、地域医療の継続性について、医療がまちの継続・発展にどのように貢献できるかについて意見を求められる場面もあった。【考察】総合診療医・在宅専門医として地域活動に参画することは、プライマリ・ケアのACCCAの実践に重要である。今回開業前の段階から地域のイベントに積極的に顔を出すことで、在宅医療を提供するだけでなく、まちの継続や発展に携わっていくことを期待されていたことは新鮮だった。仕事内容が当事者以外に見えにくいこともある在宅専門クリニックだからこそ、今後は在宅医療の啓発活動を行うだけでなく、青年コミュニティや地域に住む子ども達に一医療者としてアプローチし、「まちづくり」に積極的に関わっていきたい。3月には地域イベントに登壇し、開業後にも内見会を兼ねて在宅医療啓発・まちづくり企画を行う予定である。これらのイベントも通して当日はさらに中山間地域の在宅医療クリニックに求められる役割について考察を深め発表する。
