講演情報

[P1-126]文化的処方としてのクリニックでの音楽ライブイベント活動の紹介

内田 ルリ子, 前田 淳子 (医療法人社団なつみ会 まえだクリニック)
【はじめに】
私たちのクリニックでは、ディサービスなどを利用する前の段階からの交流の場づくりとして、クリニックを利用してもらっている。地域の高齢者だけでなく、ごちゃまぜで共に学んだりすることで、well-beingなまちづくりへの貢献にチャレンジしている。
【活動】
2024年から、私たちのクリニックでは、訪問診療で外来が無い時間を利用して、地域高齢者の学びや交流の場づくりを行ってきた。その中で退職教員の支援協力によりICT勉強会を数回行い、支援側にも参加側にも好評であった。2024年秋、薬局と合同で開催した秋まつりにおいて、退職教員からの発案で音楽ライブを開催した。それをきっかけとして、日頃の練習成果を披露する場として不定期に音楽ライブイベントが開催されるようになった。「くすのきライブ」と名付けられた活動は、2026年4月に第6回となる。演奏者は小学生から92歳まで年齢層は幅広く、練習開始数ヶ月の初心者からプロまでが参加している。オカリナ、ピアノ、ギター、サックス、マンドリン、バイオリン、ライヤー、ハープと楽器も多彩で、詩吟から昭和歌謡、アイリッシュ、クラシックなど、ジャンルも多様なごちゃ混ぜのライブイベントとなっている。聴くだけの参加者も増えてきており、それぞれの違いも楽しみながら、準備の手伝いや楽器を教え合うなど、休憩時間の交流も活発になってきた。
【考察】
クリニックの診療が行われていない空き時間を利用し、共に音楽を楽しむというシンプルな企画ではあるが、住民主導の企画で主体的な交流の場が出来てきた。参加高齢者には、プロの演奏を身近に聴く楽しみがある一方で、初心者の上達を応援する温かい雰囲気もある。今後は音楽に限らず、写真や絵画など、多様な活動を通した交流の場の提供を検討していきたい。