講演情報
[P1-149]せん妄やBPSDに対し抗精神病薬を使用したのち出現したアカシジア様症状に対し、レストレスレッグス症候群の関与が示唆された2症例を通して
佐藤 絵美, 野澤 宗央 (桜新町アーバンクリニック)
【はじめに】せん妄やBPSDの治療は環境調整や原因治療が第一選択となるが、抗精神病薬の選択が必要となることも多い。抗精神病薬を使用する際はアカシジアなど特徴的な副作用の出現にも気をつける必要がある。
アカシジアはじっとしていられない不快感や落ち着きなく動き回る症状が特徴であり、レストレスレッグス症候群の特徴である下肢のむずむず感、不快感という症状と類似点も多く、鑑別が困難なケースがある。また症状の訴えがうまくできない認知症の方も多く、症状の把握が困難なことがある。
今回我々はせん妄並びにBPSDに対し抗精神病薬を使用し、その後出現したアカシジア様症状が、のちにレストレスレッグス症候群が原因と考えられた2症例を経験したので若干の考察を加え報告する。
【症例】症例1は90代女性アルツハイマー病の症例であり、夜間せん妄に対してリスペリドンを開始後、夜間を中心に部屋の中を歩き回る行動が見られるようになった。主剤の変更などを行ったが症状の改善に至らず、レストレスレッグス症候群も疑われ、鉄剤とガバペンチンを投与し症状改善に至っている。
症例2は80代女性アルツハイマー病の症例であり、物盗られ妄想、易怒性に対してブレクスピプラゾールを開始後、夕方を中心としたソワソワ感の訴えと足踏みを続ける様子が見られた。症状が夕方に限定的だったためレストレスレッグス症候群関与が疑われ、鉄剤の内服で症状改善に至っている。
【考察】高齢者の精神症状の背景には、さまざまな身体的因子が存在することを念頭において関わる必要がある。両症例とも以前よりヘモグロビン低値のため鉄欠乏性の原因精査について説明したが本人、家族は希望しなかった。症状チェックシートを活用することで、より正確な症状の把握が期待でき、典型的な症状が見られない場合でも、落ち着かない状態の際にはレストレスレッグス症候群の存在にも注意する必要があると考えられる。
アカシジアはじっとしていられない不快感や落ち着きなく動き回る症状が特徴であり、レストレスレッグス症候群の特徴である下肢のむずむず感、不快感という症状と類似点も多く、鑑別が困難なケースがある。また症状の訴えがうまくできない認知症の方も多く、症状の把握が困難なことがある。
今回我々はせん妄並びにBPSDに対し抗精神病薬を使用し、その後出現したアカシジア様症状が、のちにレストレスレッグス症候群が原因と考えられた2症例を経験したので若干の考察を加え報告する。
【症例】症例1は90代女性アルツハイマー病の症例であり、夜間せん妄に対してリスペリドンを開始後、夜間を中心に部屋の中を歩き回る行動が見られるようになった。主剤の変更などを行ったが症状の改善に至らず、レストレスレッグス症候群も疑われ、鉄剤とガバペンチンを投与し症状改善に至っている。
症例2は80代女性アルツハイマー病の症例であり、物盗られ妄想、易怒性に対してブレクスピプラゾールを開始後、夕方を中心としたソワソワ感の訴えと足踏みを続ける様子が見られた。症状が夕方に限定的だったためレストレスレッグス症候群関与が疑われ、鉄剤の内服で症状改善に至っている。
【考察】高齢者の精神症状の背景には、さまざまな身体的因子が存在することを念頭において関わる必要がある。両症例とも以前よりヘモグロビン低値のため鉄欠乏性の原因精査について説明したが本人、家族は希望しなかった。症状チェックシートを活用することで、より正確な症状の把握が期待でき、典型的な症状が見られない場合でも、落ち着かない状態の際にはレストレスレッグス症候群の存在にも注意する必要があると考えられる。
