講演情報

[P1-161]在宅腎瘻交換における安全性向上への取り組み ―インジゴカルミン法と多職種連携によるトラブル回避―

木村 憲幸 (あい逗子クリニック)
【目的】 在宅腎瘻交換は透視が使えず位置確認が困難である 。バルーン容量が1〜3mLと小さく、微量の固定水減少でも自然脱落リスクが高い 。疼痛や脇漏れも在宅継続の障壁となり 、再挿入困難時は救急搬送を要する 。本発表では、インジゴカルミン静注による位置確認法と多職種連携の事例を報告する 【術者の習熟度と位置確認の工夫】 手技は10例の腎瘻交換経験を持つ医師が実施した。通常の尿排出確認は浸出液等との鑑別が難しく、留置の即時判断に迷う場合がある。交換直前にインジゴカルミン20mgを静注することで、青尿排出により腎盂内留置を即確認できる 。透視なしでも確実な安全確認が可能で、家族も視覚的に理解できる利点がある 【症例報告】症例1: 63歳女性、子宮体癌 。訪問看護師より尿量減少・脇漏れの報告があり自然脱落が判明 。再挿入困難で救急搬送となったが 、固定水再注入ルールの導入と疼痛管理強化により在宅看取りを実現した 症例2: 76歳男性、膀胱癌(両側腎瘻) 。交換時の疼痛が強く一時病院交換となったが 、交換前のカロナール内服が有効であった 。右抜去部からの尿漏れにはパウチ管理を行い 、在宅療養を継続した 【考察】 透視なしの制約下でも、インジゴカルミン法による安全確認や疼痛マネジメントにより在宅での安全な腎瘻管理は可能である 。尿量減少などの小さな兆候を拾い 、訪問看護師らと連携して早期対応する文化が安全を支える