講演情報
[P1-171]在宅医療における間質性肺炎の臨床経過の後方視的検討
瀬間 学, 開田 修平 (みらい在宅クリニック港南)
本研究は研究倫理カテゴリーⅣ-Bに該当し、日本在宅医療連合学会倫理・利益相反委員会の承認(承認番号2025-27)を得て行われた。
【目的】間質性肺炎は原因不明の特発性間質性肺炎が多くを占めており、根治的な治療は確立されておらず、進行性で薬物療法への反応が乏しい。労作時呼吸困難などの症状の進行から、ADL・QOLの低下がみられ、病院への通院が困難となり、在宅医療に委ねられることが多くなっている。本研究では在宅医療における間質性肺炎を罹患した患者の臨床経過に関する基礎データの収集を目的とする。【方法】医療法人みらい(みらい在宅クリニック本院、みらい在宅クリニック港南、みらい在宅クリニック金沢)にて2015年1月1日から2024年12月31日までに当院を初診した患者のうち、薬剤性間質性肺炎および放射線肺炎を除く、画像診断により間質性肺炎と診断された患者305例を対象とし、臨床的特徴の後方視的検討を行った。
【結果】間質性肺炎の分類は特発性間質性肺炎231例、膠原病関連間質性肺炎60例、慢性過敏性肺炎6例、アスベスト肺3例、サルコイドーシス2例、感染後の間質性肺炎3例であった。初診時肺癌併存のない症例のうち、初診時に在宅酸素療法導入済の群は161例、初診時からの生存期間中央値は7か月、在宅酸素療法未導入の群は100例、生存期間中央値は32か月であり、在宅酸素療法導入群において、有意に(p<0.001)生存期間が短かった。また、突然死(24時間以内に症状の変化があり死亡に至る)が23例認めた。
【考察】労作時の低酸素血症が間質性肺炎の予後不良因子であることは従来から示されていたが、在宅医療に移行した間質性肺炎においても、初診時在宅酸素導入済群では未導入群に比較して予後が短いと考えられた。突然死に至る例も少なからずあり、患者・家族への突然死に関する事前の説明が必要と考えられた。
【目的】間質性肺炎は原因不明の特発性間質性肺炎が多くを占めており、根治的な治療は確立されておらず、進行性で薬物療法への反応が乏しい。労作時呼吸困難などの症状の進行から、ADL・QOLの低下がみられ、病院への通院が困難となり、在宅医療に委ねられることが多くなっている。本研究では在宅医療における間質性肺炎を罹患した患者の臨床経過に関する基礎データの収集を目的とする。【方法】医療法人みらい(みらい在宅クリニック本院、みらい在宅クリニック港南、みらい在宅クリニック金沢)にて2015年1月1日から2024年12月31日までに当院を初診した患者のうち、薬剤性間質性肺炎および放射線肺炎を除く、画像診断により間質性肺炎と診断された患者305例を対象とし、臨床的特徴の後方視的検討を行った。
【結果】間質性肺炎の分類は特発性間質性肺炎231例、膠原病関連間質性肺炎60例、慢性過敏性肺炎6例、アスベスト肺3例、サルコイドーシス2例、感染後の間質性肺炎3例であった。初診時肺癌併存のない症例のうち、初診時に在宅酸素療法導入済の群は161例、初診時からの生存期間中央値は7か月、在宅酸素療法未導入の群は100例、生存期間中央値は32か月であり、在宅酸素療法導入群において、有意に(p<0.001)生存期間が短かった。また、突然死(24時間以内に症状の変化があり死亡に至る)が23例認めた。
【考察】労作時の低酸素血症が間質性肺炎の予後不良因子であることは従来から示されていたが、在宅医療に移行した間質性肺炎においても、初診時在宅酸素導入済群では未導入群に比較して予後が短いと考えられた。突然死に至る例も少なからずあり、患者・家族への突然死に関する事前の説明が必要と考えられた。
