講演情報
[P1-190]在宅医療においてPCA(Patient Controlled Analgesia)ポンプを使用してオピオイドの持続皮下注射を行った8例の検討
袖山 治嗣1, 松髙 淳1, 赤羽 宙志1, 三熊 直人1, 宮本 英雄1, 長野 直子1, 松澤 裕紀1, 伊東 里美1, 青木 しづか1, 阿部 恭子1, 田中 香1, 大峡 みゆき1, 豊田 由佳1, 森元 千夏1, 内山 奈美1, 川浦 亜也子1, 丸山 京子1, 大澤 雄一1, 宮入 裕司1, 今城 宏文2 (1.医療法人あい友会 あい長野クリニック, 2.ツマシナ薬局)
【目的】在宅医療において疼痛や呼吸困難感の適切な緩和は重要である。患者自身が鎮痛薬を調節できるPCAポンプを用いたオピオイド持続皮下注射の在宅での有用性、課題を明らかにすることを目的とした。
【方法】当クリニックの保険診療開始後2025年11月までの1年10ヶ月間に訪問診療を開始した650人のうち、PCAポンプを使用してオピオイドの持続皮下注射を行った8例(女性6例、男性2例、平均年齢73.0歳)を対象に、カルテ情報を用いて対象疾患、オピオイド使用の主目的、PCAポンプ導入理由、使用薬剤、症状緩和状況などを後方視的に検討した。
【結果】対象疾患は末期癌5例、筋萎縮性側索硬化症2例、末期腎不全1例。オピオイド使用の主目的は疼痛緩和3例、呼吸困難感の緩和5例であった。PCAポンプの導入理由は経口投与困難3例、呼吸困難感の急激な増強5例。使用オピオイドはモルヒネ5例、オキシコドン2例、ヒドロモルフォン1例で、全例レスキュードーズは1時間量、ロックアウトタイムは30分であった。使用ポンプはディスポーザブルバルーン式4例、同機械式2例、シリンジ式2例。PCAポンプの使用期間は平均12.8日。看取りまで至った6例において、家族から「症状が緩和された」との感謝の言葉をいただいた。紹介元病院への再入院症例では事前の情報共有が不十分であった。腎癌末期の1例と末期腎不全症例では、薬剤師との迅速な連携により急激な呼吸困難感の増強に対し速やかにPCAポンプを導入し症状緩和を図ることができた。
【考察】PCAポンプによるオピオイド持続皮下注射は、在宅においても疼痛や呼吸困難感の緩和に極めて有用で、経口投与困難時や、急激な症状悪化時も対応が可能である。在宅での円滑な導入には薬剤師との迅速で綿密な連携が不可欠である。本研究は日本在宅医療連合学会倫理・利益相反委員会の承認(2025-29)を得て行われた。
【方法】当クリニックの保険診療開始後2025年11月までの1年10ヶ月間に訪問診療を開始した650人のうち、PCAポンプを使用してオピオイドの持続皮下注射を行った8例(女性6例、男性2例、平均年齢73.0歳)を対象に、カルテ情報を用いて対象疾患、オピオイド使用の主目的、PCAポンプ導入理由、使用薬剤、症状緩和状況などを後方視的に検討した。
【結果】対象疾患は末期癌5例、筋萎縮性側索硬化症2例、末期腎不全1例。オピオイド使用の主目的は疼痛緩和3例、呼吸困難感の緩和5例であった。PCAポンプの導入理由は経口投与困難3例、呼吸困難感の急激な増強5例。使用オピオイドはモルヒネ5例、オキシコドン2例、ヒドロモルフォン1例で、全例レスキュードーズは1時間量、ロックアウトタイムは30分であった。使用ポンプはディスポーザブルバルーン式4例、同機械式2例、シリンジ式2例。PCAポンプの使用期間は平均12.8日。看取りまで至った6例において、家族から「症状が緩和された」との感謝の言葉をいただいた。紹介元病院への再入院症例では事前の情報共有が不十分であった。腎癌末期の1例と末期腎不全症例では、薬剤師との迅速な連携により急激な呼吸困難感の増強に対し速やかにPCAポンプを導入し症状緩和を図ることができた。
【考察】PCAポンプによるオピオイド持続皮下注射は、在宅においても疼痛や呼吸困難感の緩和に極めて有用で、経口投与困難時や、急激な症状悪化時も対応が可能である。在宅での円滑な導入には薬剤師との迅速で綿密な連携が不可欠である。本研究は日本在宅医療連合学会倫理・利益相反委員会の承認(2025-29)を得て行われた。
