講演情報
[P1-197]メールがつないだ在宅看取り
~ALS患者と家族、そして診療同行看護師の“ちょうどよい距離感”~
佐々木 綾子, 小田 泰崇, 伊達 修 (コールメディカルクリニック広島)
【はじめに】
在宅医療における診療同行看護師は、診療補助が中心であることから、訪問看護師と比べると関わる時間も短く看護実践が見えにくい。そのためやりがいを感じにくいという課題もある。ALS患者と妻に対し、メールを使った支援が安心感の提供と在宅療養が継続でき在宅看取りに寄与したため報告する。
【症例】
50代男性・会社経営者。ALS診断当初より胃瘻や呼吸器装着は希望せず、「最期まで仕事を続けたい」という強い意志を表明されていた。病状が進行する中でも外部サービスの導入に消極的であり、在宅療養を主に支えたのは看護師である妻であった。しかし妻は就労と介護の両立による負担が増大し、身体的、精神的ストレスから患者との衝突もみられた。また、患者が寡黙であることや、妻が診療時に不在であることが多く、十分な情報収集が困難であった。そこで、診療時の情報収集に加え、妻とメールでの連絡を開始した。メールは時間を気にせず相談でき、対面では言いにくい本音の表出に繋がったと思われた。症状変化や妻の不安を早期に把握し医師と共有することで、適切な薬剤調整やケア調整が可能となった。結果として、亡くなる数日前まで出社でき、患者の意思を尊重した在宅看取りが実現した。
【考察】
診療同行看護師は、診療補助にとどまらず、患者と家族の“心の声”を受け止め、医師との橋渡しを行うことも大きな役割の一つと考える。本症例ではメールでの支援が多忙な妻の不安を軽減し、病状が進行する中でも「最期まで仕事を続けたい」という患者の望みを支え、在宅療養の継続に寄与した。
様々なニーズの中で、外部サービスの導入に消極的な患者・家族は少なくない。診療同行看護師として継続的に寄り添い安心を提供することは、本人や家族の意思の尊重と在宅療養の維持に不可欠であり、本症例は診療同行看護師の存在価値を示した。
在宅医療における診療同行看護師は、診療補助が中心であることから、訪問看護師と比べると関わる時間も短く看護実践が見えにくい。そのためやりがいを感じにくいという課題もある。ALS患者と妻に対し、メールを使った支援が安心感の提供と在宅療養が継続でき在宅看取りに寄与したため報告する。
【症例】
50代男性・会社経営者。ALS診断当初より胃瘻や呼吸器装着は希望せず、「最期まで仕事を続けたい」という強い意志を表明されていた。病状が進行する中でも外部サービスの導入に消極的であり、在宅療養を主に支えたのは看護師である妻であった。しかし妻は就労と介護の両立による負担が増大し、身体的、精神的ストレスから患者との衝突もみられた。また、患者が寡黙であることや、妻が診療時に不在であることが多く、十分な情報収集が困難であった。そこで、診療時の情報収集に加え、妻とメールでの連絡を開始した。メールは時間を気にせず相談でき、対面では言いにくい本音の表出に繋がったと思われた。症状変化や妻の不安を早期に把握し医師と共有することで、適切な薬剤調整やケア調整が可能となった。結果として、亡くなる数日前まで出社でき、患者の意思を尊重した在宅看取りが実現した。
【考察】
診療同行看護師は、診療補助にとどまらず、患者と家族の“心の声”を受け止め、医師との橋渡しを行うことも大きな役割の一つと考える。本症例ではメールでの支援が多忙な妻の不安を軽減し、病状が進行する中でも「最期まで仕事を続けたい」という患者の望みを支え、在宅療養の継続に寄与した。
様々なニーズの中で、外部サービスの導入に消極的な患者・家族は少なくない。診療同行看護師として継続的に寄り添い安心を提供することは、本人や家族の意思の尊重と在宅療養の維持に不可欠であり、本症例は診療同行看護師の存在価値を示した。
