講演情報

[P1-203]当院での施設看取り状況と施設への意識アンケート結果の考察

小袖 暢子1, 大橋 美和子1, 伊賀 勝康1, 松本 巧2 (1.勤医協苫小牧病院 在宅診療部, 2.勤医協苫小牧病院 内科)
【目的】高齢化時代の看取りの場として自宅の他に高齢者施設も重要である。2022年4月から2024年11月までの当院施設看取りの状況をカルテ調査し、施設に意識アンケートを行いその経験での問題点を抽出した【方法】院内倫理委員会承認下で(承認番号2025−1)カルテ調査を行い看取り経験15施設スタッフ代表を対象に質問用紙を送りFAXで返信を集めた。質問項目は(1)不安感の強さ(2)病態理解度の自己評価(3)病態理解への支援者(4)看取りでの連携の評価(当院/訪看/ケアマネ/家族/外部サービス)(5)看取りのプラス面マイナス面(6)看取りを今後も行うか(7)続けるために必要なものとして、5段階評価及び自由記載とした。【結果】看取り症例183名中70名が施設看取りであり、15施設を対象にした。施設内訳はグループホーム(以下GH)、サービス付き高齢者住宅、共同住宅、共生型住宅、有料老人ホームであった。80%の回収率で、アンケート集計では施設スタッフの多くが不安を感じており、病態理解支援は訪問診療と訪看が重要と思われた。慢心せずスタッフの不安を払拭する努力が必要である。看取り経験のマイナス面は、家族対応の困難さや介護負担で特にGHでその傾向が強かった。訪問看護が介護保険で介入できない施設での苦労がありGHは看取りにあたって家族説明に特に苦慮している可能性があった。看取りのプラス面の意見は、経験する事で対応の幅ができ、家族との関係構築もできたとの意見が多かった。看取りの多い施設では看取り経験が伝承されていた。看取りの今後の取り組みには、GH以外は概ね前向きであった。医療機関側からの施設側のマンパワーへの配慮が必要で、さらに看取りや死への教育の介入できるポイントがあると思われ、地域への取り組み課題と考えた。