講演情報
[P1-204]在宅医療における終末期患者・家族への介入の課題と工夫-デスカンファレンス記録の質的分析 –
德谷 理恵1, 出口 範子1, 橋本 龍1, 妹尾 恵1, 原田 奈津子1, 福田 暁子1, 大屋 清文2, 平本 秀二1 (1.医療法人平和の森 ピースホームケアクリニック, 2.医療法人平和の森 ホームケアクリニック京都)
【目的】デスカンファレンスは、亡くなった患者・家族へのケアを多職種で振り返り、今後の終末期ケアの質向上につなげることを目的とする場である。当院では患者・家族へのケアの振り返りだけでなく、頑張った事や良かった取り組みを再認識する目的でデスカンファレンスを行ってきた。そこで本研究の目的は、過去に実施した15件のデスカンファレンス記録の内容を質的に分析し、在宅医療における終末期の患者・家族への介入の課題と工夫を抽出することである。【方法】2021年〜2025年に実施した15件のデスカンファレンスの議事録から、課題や工夫に関する内容を抽出する。それらを意味内容が損なわれないよう簡潔な一文で表現し、コード化する。コードを比較検討し、意味内容が類似したものを集めて名称をつけカテゴリー化する。本研究実施にあたり当院倫理委員会で承認済み。【結果】15件中14件はがん症例で1件は非がん症例であった。カンファレンスの参加者は、在宅医・訪問診療同行看護師・訪問看護師・在支診薬剤師・薬局薬剤師・ケアマネージャー・病院関係者あった。カンファレンス記録を質的に分析した結果、【症状マネジメントの困難と対応】【患者家族との関係構築の難しさと工夫】【家族支援の困難】【意思決定支援の困難】【生活・在宅を軸としたケア継続の困難】【ケア提供者の心理的負担と学び】【チームワークの課題と解決策】の7カテゴリーと25のサブカテゴリーが抽出された。【考察】病院と異なり在宅では一人もしくは少人数で関わることが多く、ケア提供者の心理的負担も大きくなるため、事業者間の垣根を超えて心理的サポートをチーム内でできるような取り組みが課題であると考える。また、在宅は多くの職種や事業所が一つのチームとなり患者・家族へ関わるため、困難や課題に対して連携しながらタイムリーに解決できるような工夫と関係性の構築が必要である。
