講演情報

[P1-224]小児在宅医療に関わる管理栄養士のためのSTEP表の作成
~日本在宅医療連合学会 東海支部「子どものやりたいと幸せを目指す委員会」活動報告~

安田 和代1,6, 島崎 亮司2, 坂井 謙介3, 馬場 正美5,4 (1.医療法人かがやき 総合在宅医療クリニック, 2.地域医療振興協会 シティ・タワー診療所, 3.医療法人隼和会 坂井歯科医院, 4.医療法人かがやき 総合在宅医療クリニック名駅, 5.東海学園大学, 6.医療法人かがやき 総合在宅医療クリニックみの)
【はじめに】小児期の在宅食支援では、成長発達を考慮した多角的な視点と高い個別対応が求められる。さらに、食育や家族支援といった側面も含めた総合的な関与が必要であり、成人期の在宅食支援とは異なる専門性が必要とされる。しかし、現状ではこれらのニーズに応えられる管理栄養士が十分に確保できておらず、専門的な担い手の不足が課題となっている。
【活動】日本在宅医療連合学会東海支部「子どものやりたいと幸せを目指す委員会」では、令和4年度より小児在宅医療に関わる人材育成と裾野拡大を目的に活動している。活動の柱として、①小児在宅医療への参入障壁を下げる取り組み、②地域内多職種交流、③地域を超えた同職種交流を掲げている。各職種が自身のレベルに応じた関わり方を理解し、心理的抵抗感を軽減することを目的にSTEP表を作成しており、これまでに医師版・歯科医師版を作成・報告してきた。今回、小児の在宅患者訪問栄養食事指導における管理栄養士版STEP表を作成し、その活用方法について検討した。
【考察】管理栄養士版STEP表は、横軸に「誰(何)に対する支援か」、縦軸に「求められるスキル」と「支援時の観点」を配置し、段階的に整理した。STEP1では受容的な対応として日常の食生活に関する相談や情報提供、STEP2では関心的な対応として成長発達に応じた必要栄養量の確保、STEP3では能動的な対応として将来を見据えた栄養補給方法の検討などを位置づけた。本STEP表は、小児栄養の経験が浅い管理栄養士が小児在宅医療へ参入する際の行動指針となると同時に、経験者にとっても自身の関わりを整理・可視化するツールとなることを意図している。本STEP表の活用により、管理栄養士が小児在宅医療における食支援の行動目安を得て自信を醸成し、分野全体の人材育成および裾野拡大につながることが期待される。