講演情報
[P1-226]びまん性内在性橋グリオーマの患児・家族に対し、がん治療から看取りまでを支えた訪問診療における院内看護師の役割
岡部 麻美, 石濱 秀雄, 藤田 亜也, 渡邉 桃子, 宮下 勉, 鬼澤 信之 (医療法人あんず会 杏クリニック)
【はじめに】びまん性内在性橋グリオーマ(Diffuse Intrinsic Pontine Glioma:以下DIPG)は小児がんの中でも極めて予後不良な疾患であり、平均生存期間は1年未満と報告されている。今回DIPGと診断された患児に対し、約1年間訪問診療を継続し、最期まで在宅療養を支援した症例を経験した。在宅療養支援診療所に勤務する院内看護師として果たした役割について報告する。
【症例】症例は6歳女児。X年Y月、嘔吐と片麻痺が出現し大学病院にてDIPGと診断された。放射線治療後に症状が改善し自宅退院となった時期から当院の訪問診療を開始した。症状安定期には復学が可能だったが、X年Y+7か月に症状再増悪し治験に参加した。その後、水頭症を合併し開頭術を施行、化学療法を継続したが嚥下障害など神経症状が進行し、がん治療はX年Y+11か月に終了となった。医療用麻薬および高カロリー輸液を導入し在宅療養主体とした緩和の段階に移行した。この時期から2か所目の訪問看護ステーションを導入し、手厚くサポートできるよう環境を整えた。病状進行に伴い揺れ動く両親の心理的負担に対し、院内看護師は訪問看護師と連携し、意思決定支援や精神的サポートを継続的に行った。またきょうだい児への配慮も含め多職種カンファレンスを重ねた。予測される病期を辿る中、院内看護師は一貫した医療を繋ぐ役割を担い、大学病院とも連携を密にし、在宅医療チームで患児・家族を支えた。患児はX年Y+13か月、自宅にて家族に見守られ永眠された。
【考察】DIPG患児含め、小児がん患児が在宅で最期まで過ごす症例は、成人と比較すると少数である。本症例では、院内看護師が病院と在宅の医療をつなぐ調整役として関与し、多職種連携を促進した。医療者間で支援方針を共有することは、患児・家族を支える上で重要であり、今後の在宅小児がんケアの一助になると考えた。
【症例】症例は6歳女児。X年Y月、嘔吐と片麻痺が出現し大学病院にてDIPGと診断された。放射線治療後に症状が改善し自宅退院となった時期から当院の訪問診療を開始した。症状安定期には復学が可能だったが、X年Y+7か月に症状再増悪し治験に参加した。その後、水頭症を合併し開頭術を施行、化学療法を継続したが嚥下障害など神経症状が進行し、がん治療はX年Y+11か月に終了となった。医療用麻薬および高カロリー輸液を導入し在宅療養主体とした緩和の段階に移行した。この時期から2か所目の訪問看護ステーションを導入し、手厚くサポートできるよう環境を整えた。病状進行に伴い揺れ動く両親の心理的負担に対し、院内看護師は訪問看護師と連携し、意思決定支援や精神的サポートを継続的に行った。またきょうだい児への配慮も含め多職種カンファレンスを重ねた。予測される病期を辿る中、院内看護師は一貫した医療を繋ぐ役割を担い、大学病院とも連携を密にし、在宅医療チームで患児・家族を支えた。患児はX年Y+13か月、自宅にて家族に見守られ永眠された。
【考察】DIPG患児含め、小児がん患児が在宅で最期まで過ごす症例は、成人と比較すると少数である。本症例では、院内看護師が病院と在宅の医療をつなぐ調整役として関与し、多職種連携を促進した。医療者間で支援方針を共有することは、患児・家族を支える上で重要であり、今後の在宅小児がんケアの一助になると考えた。
