講演情報
[P1-227]急性骨髄性白血病の終末期における在宅輸血を含めた症状緩和と多職種連携-10代前半男児の1例
中安 一夫1, 古賀 友紀2 (1.医療法人博愛会 頴田病院, 2.独立行政法人 国立病院機構 九州がんセンター)
【はじめに】
小児がんの在宅緩和ケアでは、頻回な輸血を要する輸血依存状態が在宅移行を妨げる大きな障壁となる。当院では原則として在宅輸血を実施していないが、大学病院と緊密に連携し、在宅輸血を含む多職種協働による症状緩和を行った急性骨髄性白血病(AML)終末期患児を経験したので報告する。
【症例】
10代前半男児。FLT3-ITD変異陽性AMLに対し2度の造血幹細胞移植を施行するも再発し、根治的治療は困難と判断された。本人の「もう入院は嫌だ」との強い希望から、X年Y月28日より在宅での緩和ケアへ移行した。週2回の輸血を要する輸血依存状態であり、通院負担軽減を目的に大学病院と綿密に連携し、週1回を当院外来で実施する体制を整備した。ABO不適合移植後で血液型はオモテO型・ウラA型と特殊であったが、大学病院の移植情報と当院臨床検査科検査技師の助言を参考に、適切な血液製剤を選定した。Y+1月10日・17日に外来輸血を行い、Y+1月18〜19日には体調が安定し、念願の家族旅行を実現した。翌週25日、高熱と大雪により通院困難となり、大学病院の助言を得て初の在宅輸血を実施した。医師同伴で30分以上の副反応観察を行い、清潔操作・輸注ポンプ使用・訪問看護師との連携により安全に施行した。翌日発熱・嘔吐・ショック状態となり、往診医(副主治医)が救急搬送に同乗し、紹介元の大学病院へ搬送されたが、Y+1月26日に永眠された。
【考察】
小児がん終末期では病状変化が急速で、医療・看護・家族が一体となった柔軟かつ迅速な対応が求められる。本症例では紹介元との強固な連携と、副主治医を含む二人体制支援により、患児のQOLと「自宅で過ごしたい」という希望を実現できた。在宅輸血を安全に行うには製剤管理、感染対策、急変対応など包括的な準備が不可欠であり、今後も施設間連携のもと症例を重ね体制整備を進めることが重要である。
小児がんの在宅緩和ケアでは、頻回な輸血を要する輸血依存状態が在宅移行を妨げる大きな障壁となる。当院では原則として在宅輸血を実施していないが、大学病院と緊密に連携し、在宅輸血を含む多職種協働による症状緩和を行った急性骨髄性白血病(AML)終末期患児を経験したので報告する。
【症例】
10代前半男児。FLT3-ITD変異陽性AMLに対し2度の造血幹細胞移植を施行するも再発し、根治的治療は困難と判断された。本人の「もう入院は嫌だ」との強い希望から、X年Y月28日より在宅での緩和ケアへ移行した。週2回の輸血を要する輸血依存状態であり、通院負担軽減を目的に大学病院と綿密に連携し、週1回を当院外来で実施する体制を整備した。ABO不適合移植後で血液型はオモテO型・ウラA型と特殊であったが、大学病院の移植情報と当院臨床検査科検査技師の助言を参考に、適切な血液製剤を選定した。Y+1月10日・17日に外来輸血を行い、Y+1月18〜19日には体調が安定し、念願の家族旅行を実現した。翌週25日、高熱と大雪により通院困難となり、大学病院の助言を得て初の在宅輸血を実施した。医師同伴で30分以上の副反応観察を行い、清潔操作・輸注ポンプ使用・訪問看護師との連携により安全に施行した。翌日発熱・嘔吐・ショック状態となり、往診医(副主治医)が救急搬送に同乗し、紹介元の大学病院へ搬送されたが、Y+1月26日に永眠された。
【考察】
小児がん終末期では病状変化が急速で、医療・看護・家族が一体となった柔軟かつ迅速な対応が求められる。本症例では紹介元との強固な連携と、副主治医を含む二人体制支援により、患児のQOLと「自宅で過ごしたい」という希望を実現できた。在宅輸血を安全に行うには製剤管理、感染対策、急変対応など包括的な準備が不可欠であり、今後も施設間連携のもと症例を重ね体制整備を進めることが重要である。
