講演情報

[P1-53]在宅専門診療所Aにおける診療同行看護師の意義

三原 雅子1,2, 加藤 裕子1,2, 西城 卓也3 (1.医療法人かがやき, 2.総合在宅医療クリニック, 3.岐阜大学医学教育開発研究センター)
【目的】
在宅専門診療所A(以下、診療所A)において、訪問診療に同行する看護師(以下、診療同行看護師)は、医師の診療を補助する役割に加え、患者・家族の生活背景を踏まえたアセスメント、意思決定支援、療養上の不安への対応、多職種との調整など、看護専門職としての機能を発揮している。しかし、これらの実践は暗黙知として共有されることが多く、その意義は十分に言語化されていない。本研究は、診療所Aにおける診療同行看護師の意義を、看護師自身および多職種の認識から明らかにすることを目的とする。

【方法】
診療所Aに勤務し訪問診療に関与する看護師、医師、歯科衛生士、管理栄養士、医療事務職員を対象にフォーカスグループインタビューを実施する。看護師のみのグループ2群、多職種混合グループ2群を設定し、逐語録をテーマ分析により解析する。看護師と多職種の役割認識の共通点および相違点を比較検討する。本研究は、医療法人かがやき倫理委員会の承認(承認番号:2025ー05)を得て行った。

【結果】
5職種からデータが集められ、168のキーワードを抽出し、7つのカテゴリーに分けることができた。すなわち、①診療の質と安全性を高める役割②在宅生活を理解する看護の視点③患者・家族の安心を支える存在④医師・患者・家族をつなぐコミュニケーション機能⑤多職種連携と調整機能⑥緊急対応とリスクマネジメント⑦窓口機能と教育的役割に分けられた。

【考察】
診療同行看護師が診療の場で果たす看護独自の判断や関係性構築の意義を明らかにすることは、在宅医療におけるチーム医療の質向上や、看護実践の可視化、教育体制の整備に寄与すると考えられる。