講演情報

[P1-56]データドリブン・アプローチによるクリニックブログ運営の効果検証

高橋 秀行1, 馬場 仁史3, 今成 玲子3, 萩原 陽子1, 内田 智久1, 中村 俊喜1, 野末 睦2 (1.医療法人あい友会 あい駒形クリニック, 2.医療法人あい友会 あい太田クリニック, 3.医療法人あい友会 本部)
【目的】在宅医療クリニックでは、患者、医療機関、事業所に対する情報発信が重要であるが、発信方法の優劣や有効性は十分に検証されていない。本研究では、演者が2023年8月に開始したブログ活動について、web関連アウトカムへの寄与を明らかにすることを目的とした。
【方法】2022年5月〜2025年10月を対象期間として、当院webサイトに関する統計情報を収集した。説明変数として月間のブログ投稿数、ハローワーク(HW)掲載件数、法人サイトからの流入数、法人内求人サイトからの流入数、HW webからの流入数を設定し、従属変数として当院web閲覧数、当院webからの問い合わせ件数、当院webからの求人応募件数、新患数を用いた。相関解析にはピアソンの相関係数、寄与度評価には重回帰分析を用い、p<0.05を統計学的有意とした。
【結果】ブログ開始前後比較では、web閲覧数および求人応募件数が有意に増加し、新患数も増加傾向を示した。相関解析では、ブログ投稿数はweb閲覧数および求人応募件数と有意に相関し、外部流入施策(HW掲載件数、HW web流入数)もそれぞれ関連を示した。重回帰分析では、web閲覧数に対してブログ投稿数・法人サイト流入・HW web流入が独立して有意に寄与した。求人応募件数に対してはブログ投稿数が独立した強い寄与を示した。
【考察】本研究により、在宅医療クリニックにおけるブログ活動は、web閲覧数や求人応募数の増加に寄与することが明らかとなった。特に求人応募への影響は大きく、採用難が深刻化する在宅医療領域において、継続的な情報発信が経営基盤の維持に有効と考えられた。また、問い合わせ数や新患数にはSEO対策や口コミ等の他要因が関与する可能性が示唆され、さらなるモデル精緻化が必要と考えられた。今後も持続可能なクリニック運営と地位医療への貢献を目指して、ブログ活動を続けてゆきたい。