講演情報
[P1-60]常時の通信環境を必要としないデータシンクロ型電子カルテ
泰川 恵吾 (ドクターゴン診療所)
背景:クラウド型電子カルテは、通信環境が途絶した災害時、離島山間部地、通信環境の悪い地下などでは使用できない。平成9年に演者が開発したデータシンクロ型電子カルテは、複数のモバイル端末に入力したデータをホストコンピュータに統合し、それぞれの端末にコピーすることで、同じデータを持ち出すことを可能としていた。活動:本演題で紹介するデータシンクロ型電子カルテは、既存電子カルテを発展させたデータシンクロ型電子カルテである。医療機関に置いたホストコンピュータのデータを複数のモバイルコンピュータにコピーして在宅医療に持ち出し、それぞれが入力したデータを現場からWi-Fiルータやテザリング経由でホストコンピュータとVPN接続して送信、ホストに取り込むことができる。通信不能の場合は通信可能な場所に移動するか、帰院して院内ネットワークに接続してデータを送信する。送信に必要な時間は、約1分である。送信されたデータと院内の外来等で入力したデータは、ホストコンピュータに統合される。統合されたデータを各端末がコピー(モバイル作成)することで、全て同じカルテデータとなる。往診先からWi-FiルータやスマートホンでVPN接続してモバイル作成することも5分程度で可能である。ホストコンピュータのカルテは、クラウド型と同様に、院内ネットワークまたは院外からのVPN接続で、クライアントから閲覧、記載が可能である。また、本文や各項目の検索が可能であり、訪問診療のスケジューリング、帳票の一括コピー作成等、在宅医療、レセプト請求の効率化機能も多く持ち、当院ではこれを活用している。考察:データシンクロ型電子カルテは、災害時、離島山間部地、通信環境の悪い地下などでも使用できる。また、ホストコンピュータが地震、津波、台風等で破壊された場合、サイバー攻撃に遭った場合にも、モバイル端末は独立しているため使用可能である。
