講演情報
[P1-61]当法人におけるICT活用した訪問栄養指導の業務改善
渡部 弥生1,2, 町田 隆義2, 佐々木 由紀子1, 山口 美紅1, 立野 慶2 (1.医療法人社団ユニメディコ 栄養部, 2.医療法人社団ユニメディコ 業務改善委員会)
【はじめに】医療、福祉分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)とICT(情報通信技術)活用は、医療の質向上や効率化に寄与しており、近年急速に広まっている。訪問栄養指導は、患者への訪問だけでなく、報告書作成等や事務処理に多くの時間と労働を要する。これら課題を解決の為、ICTを活用した業務改善の取り組みと効果を報告する。【活動】当法人では、2020年に訪問栄養指導にS社業務改善ソフトを導入。診療所(5か所)にて管理栄養士24名(常勤23名、非常勤1名)、非常勤事務5名が在籍。訪問栄養指導の実施は4年間で40,640件(2021年1月~2024年12月)あった。 導入後は、訪問栄養指導記録、報告書(医師、介護支援専門員、訪問施設向け)、訪問連絡用紙、食品注文書、栄養ケア計画書、訪問栄養指導指示書などを業務改善ソフトで作成・管理、電子FAXが可能となった。各アプリの項目の修正と追加を適時行いながら、実務とシステムの適応性を高めた。導入後は管理栄養士から事務職員へのタスクシフト、シェアも可能となった。【考察】今回のシステム導入より、報告書作成の作業短縮、FAX送付の効率化、AIによる誤字検出、業務のリアルタイムな進捗管理、訪問栄養指導実績や患者データーの可視化といった多くのメリットが得られた。ICT活用の業務改善は業務の棚卸や見直しを促し、患者との面談時間増加、訪問栄養指導の質の向上に寄与した。一方、導入コストやシステム更新による業務負荷の増加といったデメリット、課題も見られた。ICT活用をより効果化的にするには、患者や地域、診療報酬制度に応じたシステムの継続的な更新と業務改善の取り組みが不可欠である。今後もICTの活用をさらに進める事で、医療、福祉の現場業務の効率化と質の向上が得られると考えられた。医療法人社団ユニメディコ学術・倫理委員会25030
