講演情報

[P1-63]AIを活用した医療連携ツールの有効性

西野 真未, 菊池 真未 (医療法人すずらん会たろうクリニック)
【はじめに】
在宅医療の現場では、医師、看護師、訪問看護、ケアマネジャー、SWなど多職種による迅速かつ正確な情報共有が不可欠である。しかし従来は電話やFAXに依存した連携が多く、連絡の行き違いや記録漏れ、対応の遅れが課題となっていた。たろうクリニックは、これらの課題を解決するため、AIを活用した医療連携ツールを導入した。このツールを活用することで、業務の効率化や情報共有の円滑化を図り、在宅医療の質の向上につなげることを目的とした。

【活動報告】
当院では、AIツールを用いた連絡体制構築の一環として、当院へ直接連絡可能なQRコードを作成し、訪問看護ステーションや関連施設へ配布した。これにより、従来の電話連絡に加え、メールでの相談・報告が可能となった。画像や文章を用いた情報共有が行えるため、電話では伝わりにくい内容も正確に把握でき、報告内容の質が向上した。その結果、電話対応に要する時間や報告の時間が減少し、スタッフの業務負担軽減につながった。実際に社内でAIを利用する事で業務負担軽減のアンケートを取った結果、社内の8割以上がAIツール導入後より業務負担の軽減を実感したという結果となった。また、対応の遅滞や伝達ミスも減ったことで、業務効率化を実感している。

【考察】
AIツール導入することで、多職種間の情報共有が円滑となり、連携の質とスピードが向上した。今後は蓄積されたデータを活用し、さらなる業務改善や医療の質の向上につなげていくことが期待される。AIを活用した医療連携は、今後の在宅医療において重要な役割を担うと考えられる。