講演情報
[P1-78]死にゆく人を看取る学習会を通じたヘルパー支援と看取りの質の向上 住宅型有料老人ホームでの取り組み
平田 桂子1, 西山 めぐみ2 (1.SOU訪問看護ステーション箕面, 2.SOUシニアケア)
【はじめに】住宅型有料老人ホームにおける看取り支援では、日常生活を担うヘルパーと医療的判断を担う訪問看護師との連携が重要である。本報告では、ヘルパーを対象とした「死にゆく人を看取る学習会」が、連携と看取りの質にどのような変化をもたらしたかを二つの事例から検討した。
【活動】事例1は、慢性心不全の90歳代女性A氏である。食事量低下やADL変化を最も早く察知したのはヘルパーであったが、終末期に入ると「施設ではなく病院でみるべきではないか」との不安が強く聞かれた。ヘルパーは終末期を前に、自らの役割の範囲に自信が持てず、不安や責任感から迷いとなっていた。背景には、離床時の血圧低下など循環動態の不安定があり、日常ケアの範囲を超える状況が続いていた。そこで訪問看護師は、状態管理を行うと共に、家族の施設看取り希望を共有しながら、ヘルパーの迷いや不安を丁寧に調整した。この経験から、ヘルパーが安心して看取りに関われるようにする為には、終末期の変化の理解や自らの役割を再認識する為の教育的支援が不可欠であると示唆された。事例2は進行癌により悪液質が進んだ80歳代男性B氏へ支援実践である。事例!での教訓を生かし、訪問看護師による「死にゆく人を看取る学習会」後の事例である。ヘルパーは食事・排泄介助時の微細な変化を積極的に観察し報告が的確となった。訪問看護師は緩和ケアや急変兆候を共有し、ヘルパーの判断を後押しした。B氏への継続的な声かけが心理的安定に繋がり、最期まで穏やかな時間を支える要因になった。
【考察】住宅型有料老人ホームにおける看取りでは、ヘルパーと訪問看護師が観察・報告・判断・調整のプロセスを共有することが不可欠であるといえる。看護師による学習会はヘルパーが自信を持って最期に寄り添うための基盤となり、質の高い看取りを実現する一助となった。今後は学習会を軸とした協働モデルの確立が求められる。
【活動】事例1は、慢性心不全の90歳代女性A氏である。食事量低下やADL変化を最も早く察知したのはヘルパーであったが、終末期に入ると「施設ではなく病院でみるべきではないか」との不安が強く聞かれた。ヘルパーは終末期を前に、自らの役割の範囲に自信が持てず、不安や責任感から迷いとなっていた。背景には、離床時の血圧低下など循環動態の不安定があり、日常ケアの範囲を超える状況が続いていた。そこで訪問看護師は、状態管理を行うと共に、家族の施設看取り希望を共有しながら、ヘルパーの迷いや不安を丁寧に調整した。この経験から、ヘルパーが安心して看取りに関われるようにする為には、終末期の変化の理解や自らの役割を再認識する為の教育的支援が不可欠であると示唆された。事例2は進行癌により悪液質が進んだ80歳代男性B氏へ支援実践である。事例!での教訓を生かし、訪問看護師による「死にゆく人を看取る学習会」後の事例である。ヘルパーは食事・排泄介助時の微細な変化を積極的に観察し報告が的確となった。訪問看護師は緩和ケアや急変兆候を共有し、ヘルパーの判断を後押しした。B氏への継続的な声かけが心理的安定に繋がり、最期まで穏やかな時間を支える要因になった。
【考察】住宅型有料老人ホームにおける看取りでは、ヘルパーと訪問看護師が観察・報告・判断・調整のプロセスを共有することが不可欠であるといえる。看護師による学習会はヘルパーが自信を持って最期に寄り添うための基盤となり、質の高い看取りを実現する一助となった。今後は学習会を軸とした協働モデルの確立が求められる。
