講演情報

[P1-86]慣れ親しんだ地域でない施設に入居した利用者に、多職種連携で精神面でのサポートを意識し介入する事で様々な好転が見られた一症例

鈴木 美幸, 橋本 久美子 (医療法人あい ハンディフォレスト)
【はじめに】今回、退院時に馴染みのない地域の施設に入居した利用者に訪問看護を行った。入居時には精神的にも不安定で自傷行為もあったが、施設職員と訪問職員間で情報共有を密に行い精神的な安定が図られ、身体的な改善に加え、自ら目標を掲げる事ができる様に至った症例をここに報告する。【症例】患者は60 代男性で、脳出血後片麻痺、糖尿病、高血圧があり、介護保険で要介護5の判定を受けていた。自宅で倒れているところを発見され急性期病院で入院加療ののち、リハビリ病院へ転院した。介護力の問題もあり自宅退院は困難でサービス付き高齢者住宅に入居した。訪問看護以外にも訪問介護,訪問リハビリテーション(PT,OT,ST)、福祉用具貸与サービスを受けている。看護では状態把握と排便介助を中心に実施、施設職員と連携を図りながら、精神的な援助も実施していた。頭を壁に打ち付ける自傷行為は最初のみで笑顔がみられるようになった。【考察】病状,身体状況の受容が不十分、環境変化等により精神的に不安定となっていたものと思われ、施設職員、訪問職員間での情報共有を密に行うことで、理解してもらえる事が多くなったと認識した利用者は明確な目標を訴えるようになった。精神的なサポートが重要である事を再認識した症例である。自宅では家族、施設では施設職員からの情報が、時に本人からの情報よりも重要な事がある。事前に情報を確認しサービスを提供する事ができれば質の向上に繋がる。特に精神的サポートに対しては重要である。他職種連携のコミュニケーションツールの活用がその一助となると考える。