講演情報

[P1-87]退院前だけでは終わらせない!
~在宅側から発信する多職種カンファレンスの意義~

藤本 直也1, 久松 正倫1, 木田 ゆかり1, 谷 寿美子1, 堂下 竜平2, 片山 欽三1, 木下 竜弥1 (1.医療法人サンスターみつぼし在宅クリニック, 2.医療法人サンスターみつぼしリンククリニック)
【はじめに】
病院と行う多職種連携のカンファレンスは退院前カンファレンス以外の実施例は少ない。退院前カンファレンス以外となると、診療報酬算定ができない、日々の業務で時間を作ることが困難等様々な要因によって開催される機会は限られている。各事業所内での開催は行われているものの、病院を含めた外部との情報共有の場は十分とは言えない。そこで当院では病院とクリニックとのカンファレンスに多職種を交えデスカンファレンスを開催することから始めた。本発表では多職種を交えた病院とのデスカンファレンスの内容を報告する。
【活動】
カンファレンス開催の経緯として、クリニックと病院の相談員同士で紹介頂いた患者の経過を報告する機会が多くあったため、当初は病院とクリニックの地域連携で定期的なカンファレンスを行った。双方の意見交換を重ねる中で、現場で関わった声がある方がより充実すると思い、多職種を交えたカンファレンスを開催する経緯に至った。在宅側からはクリニック・訪問看護・ケアマネジャー・薬局が参加、病院側からは医師・看護師・薬剤師・心理士・MSWが参加しデスカンファレンスを開催。開催当初は良い看取りができた症例での開催としたが、その後は困難事例も共有し、相互に相談が可能な場となった。2025年から取り組みを開始し1年で5回カンファレンスを開催した。
【考察】
病院と多職種参加型のカンファレンスを行うことによって、病院職員では見えにくい在宅療養のより具体的なエピソードを共有することができた。在宅側の実践や患者・家族の思いを病院に伝えることで、在宅療養への理解が深まり、退院後を見据えた信頼関係の構築につながる可能性が示唆された。今後は、カンファレンスを退院前のみならず、デスカンファレンスや在宅療養中の患者の情報共有・振り替えりの場としても活用し、病院と在宅をつなぐ多職種連携の機会を継続的に作っていきたい。