講演情報

[P1-91]訪問診療クリニックと医療系民間救急事業所の連携モデルについて

翁 祖誠1,2, 関山 隆人3, 翁 千香子1, 横山 真喜1,2 (1.やぐちメディカルクリニック, 2.北里大学血液内科学, 3.(有)高千穂産業 民間救急事業部)
【はじめに】在宅医療の需要増加に伴い, 夜間・休日の緊急対応や公的救急システムへの依存が課題となっている. 一方で民間救急や救急救命士の専門性は十分に活用されていない現状がある. 【活動】我々が取り組む訪問診療クリニックと民間救急事業所が連携する在宅医療支援モデルが, 公的救急負担の軽減に寄与するかを検証した. 2023年6月から2025年11月までの30か月の期間において, 民間救急サポートは450日間であり, 患者及び看護師からの緊急コールは130件あった. 医師介入を要した108件では, 電話指示のみ(58件)・オンライン診療(7件)・往診(43件)とそれぞれ対応された. 全搬送回数は12件で, 民間救急による搬送は11件, 公的救急による搬送は1件であり, 公的救急回避率を91.7%(11/12件)と評価した. 【考察】訪問診療クリニックと民間救急事業の連携により, 医師の夜間・休日負担軽減と迅速な意思決定が促進された. 本モデルは, 公的救急と自宅での経過観察との間にある「第三の選択肢」を提供し, 在宅医療の質を高める有効な医療提供体制の可能性がある.