講演情報
[P1-93]法人内NSTシンポジウムによる多職種教育の実践報告 第2報―多職種研修が栄養経路選択に与える影響―
角屋 桜雪1,2, 渡部 弥生1,2, 望月 弘彦3,4, 住野 亜衣1,2, 小野 浩生2, 矢野 文枝2, 大出 博美2, 加藤 知子2, 矢澤 桃恵2, 北山 美羽2, 立野 慶2,3 (1.医療法人社団ユニメディコ 栄養部, 2.医療法人社団ユニメディコ NST委員会, 3.医療法人社団ユニメディコ 医科往診部, 4.相模女子大学 栄養科学部 管理栄養学科)
【はじめに】
令和4年度厚生労働統計によると、口から十分な栄養をとれなくなった場合、胃管を望む一般国民は11.8%、胃瘻は7.6%と報告されている。今回我々は、「NSTシンポジウム」と題した法人内研修会を開催し、経口摂取困難時の栄養経路に関するアンケート調査を実施、多職種研修が栄養経路選択に与える影響を検討したため報告する。
【活動】
研修会は当法人NST委員会(構成職種:管理栄養士、医師、介護士、歯科医師、看護師、言語聴覚士、薬剤師)で企画・運営した。研修時間は90分間、研修内容は①在宅NSTおよび栄養経路に関する基調講演、②症例検討、③質疑応答であった。研修前後に、経口摂取困難時の栄養経路選択に関するwebアンケートを実施した。本研究は当法人倫理委員会の承認を得て実施した(承認番号:25025)。研修前は「何もしない」43%と最も多く、「胃瘻」「中心静脈栄養」各17%、「末梢静脈栄養」16%、「経鼻栄養」4%であった(n=168)。研修後は「胃瘻」39%と増加、「何もしない」32%に減少した(n=136)。自由回答では胃瘻に関する肯定的意見が多かった一方、「正解がなく難しい」との意見もみられた。
【考察】
研修後に「胃瘻」を選択する回答が増加し、「何もしない」が減少したことから、経口摂取困難時における栄養経路の役割や選択肢への理解が深まった可能性が示唆される。胃瘻に対する肯定的意見の増加は、延命手段として捉えられるのではなく、本人および介護者のQOL向上に繋がりうる栄養管理の選択肢として再認識されたと考えられた。一方、先行研究では胃瘻造設に対して家族より医療職の方が否定的な傾向が報告されている。本研究においても医療職が栄養経路の選択を難しいと感じる意見がみられたことから、患者・家族の意思決定支援においては、医療職からの多面的な情報提供の重要性が示唆された。
令和4年度厚生労働統計によると、口から十分な栄養をとれなくなった場合、胃管を望む一般国民は11.8%、胃瘻は7.6%と報告されている。今回我々は、「NSTシンポジウム」と題した法人内研修会を開催し、経口摂取困難時の栄養経路に関するアンケート調査を実施、多職種研修が栄養経路選択に与える影響を検討したため報告する。
【活動】
研修会は当法人NST委員会(構成職種:管理栄養士、医師、介護士、歯科医師、看護師、言語聴覚士、薬剤師)で企画・運営した。研修時間は90分間、研修内容は①在宅NSTおよび栄養経路に関する基調講演、②症例検討、③質疑応答であった。研修前後に、経口摂取困難時の栄養経路選択に関するwebアンケートを実施した。本研究は当法人倫理委員会の承認を得て実施した(承認番号:25025)。研修前は「何もしない」43%と最も多く、「胃瘻」「中心静脈栄養」各17%、「末梢静脈栄養」16%、「経鼻栄養」4%であった(n=168)。研修後は「胃瘻」39%と増加、「何もしない」32%に減少した(n=136)。自由回答では胃瘻に関する肯定的意見が多かった一方、「正解がなく難しい」との意見もみられた。
【考察】
研修後に「胃瘻」を選択する回答が増加し、「何もしない」が減少したことから、経口摂取困難時における栄養経路の役割や選択肢への理解が深まった可能性が示唆される。胃瘻に対する肯定的意見の増加は、延命手段として捉えられるのではなく、本人および介護者のQOL向上に繋がりうる栄養管理の選択肢として再認識されたと考えられた。一方、先行研究では胃瘻造設に対して家族より医療職の方が否定的な傾向が報告されている。本研究においても医療職が栄養経路の選択を難しいと感じる意見がみられたことから、患者・家族の意思決定支援においては、医療職からの多面的な情報提供の重要性が示唆された。
