セッション詳細
[OL03]市民公開講座03:『おうち緩和ケア』が、『この町では夢だった』“わが家で最期まで”を、あたりまえに変える。(公募企画)
2026年7月4日(土) 11:45 〜 12:15
第19会場(ラソラ札幌)
座長:横山 豊(医療法人みなとクリニック)
「住み慣れた地域や自宅で、最期まで自分らしく過ごしたい」と願う気持ちは、都市部も地方も変わりません。しかし今後日本の医療・介護提供体制は、都市部では急激な高齢化による担い手不足、地方では人口減少に伴う医療・介護資源の枯渇という大きな課題に直面していきます。従来の体制や連携のみでは「荒波に耐えきれない」地域がでてくるため、各地域が固有の文化や地域性、価値観を十分に鑑みつつ方策を練る必要があります。ICTやAIを活用した遠隔医療、I&Uターンなど地方への人材誘致などの方策も考えられますが、今回私たちは2018年より実装してきた「緩和ケアの専門家によるアウトリーチ」 という方策をご紹介します。専門家が不在の地域に月に数日、緩和ケアの専門家が診療や勉強のお手伝いに伺うというものです。具体的には現地医療者と直接訪問した緩和ケアの専門家が診療および教育を協働して行い、そして専門家が不在な時期にはICTを活用した遠隔サポートを行います。これまで宮城県登米市・栗原市といった地方都市や東京・京都・大阪といった都市部でも専門家が不在の地域(都会の闇)、そして鹿児島県奄美群島(徳之島・奄美大島)、小児科領域など、多様な地域や現場で実践を重ねてきました。思い返せば、最初は専門的緩和ケアに対する期待と不安が入り混じり、互いに手探りの状態からのスタートでしたが、患者さんの希望をかなえていく「成功体験」を粘り強く繰り返すことで相互の信頼が醸成され、3年、5年、8年と継続的かつ発展的な協働関係へと繋がっています。僕たちの経験が、わが家で最期まで過ごすことが"夢であった”現実を、あたりまえに変える、そして直面する課題解決のヒントとなることを願っております。
[OL03-1]『おうち緩和ケア』が、『この町では夢だった』“わが家で最期まで”を、あたりまえに変える。
田上 恵太 (悠翔会くらしケアクリニック練馬 在宅緩和ケア)
