セッション詳細

[WS12]ワークショップ12:見え方 体験しませんか ~子どもの遠視・乱視はみつけにくい~(公募企画)

2026年7月4日(土) 15:30 〜 17:00
第14会場(札幌市産業振興センター セミナールームD)
座長:
当事業所では「0歳からの発達相談」をおこなっている。
相談に来られる保護者の多くは「育てにくさ」を感じている。「育てにくさ」は子どもの一つ一つの行動の意味が分かりにくく、不安を感じることから起こると考えられており、保護者の日常の養育態度や母性喚起にも大きく影響を与えている。保護者と子どもの愛着関係を支援するためにも、子どもの行動の分かりにくさを紐解く支援が保護者と子どもを取り巻く環境には必須である。
子どもの行動は全て、発達の営みに根ざしている。
相談による支援では、保護者がいちばん不安に思っている障害からの子どもの理解だけではなく、どの子どもにも起こる発達からの子ども理解で子どもの行動の意味について情報提供したいと考えた。子どもが起こす理解しがたい現象に隠れている、子どもが伝えようとしている、本当の思い、願いの読み取りができることで、保護者も子どもも笑顔の瞬間があると考える。
私たちは子どもの見え方に着目している。「目が合わない」 「手先が不器用」 「癇癪おこしやすい」 「落ち着きがない」などヒトの目は生後間もなくのぼんやりとしか見えない状態から徐々に発達していく器官であり、見えることが刺激になって運動発達や手指の操作性、知的発達が進んでいく。発達の進み方が視力と一致しているか気になる場合、眼科受診を促すとともに、以下の検査でスクリーニングしている。

・TACⅡ (テラーアキュイティカードⅡ)
乳幼児や言葉の不自由な被験者用の他覚的視力検査カード
・近距離単独視標
近見視力を測定するための視力表。複数の図柄の認識が難しい被験者用に
1枚のカードに単独の図柄となっている
・ドットcard
動物の目(ドット)の大きさや位置によって視力を測定する。
ランドルト環による検査が難しい被験者に使用
・バタフライステレオテスト
偏向メガネを使用して立体視差の測定を行う
・スポットビジョンスクリーナー
6か月の乳幼児から使用可能。近視・遠視・乱視などの屈折異常や屈折の左右差
瞳孔不同や斜視などを検査
以上の検査をぜひ体験してみてください。

ファシリテーター
丸山 美智子(看護師・公認心理師)
崎山 麻理 (公認心理師・元特別支援コーディネーター教員)