セッション詳細

[TU5]チュートリアル5 医療現場を支え続ける情報システムの国際標準規格FHIR

2025年7月3日(木) 13:45 〜 15:45
第4会場(会議室2)
オーガナイザー:安藤 裕
座長:安藤 裕(日本IHE協会)、向井 まさみ(日本IHE協会)
主催:日本IHE協会
米国においてIHEの活動が開始され、すでに20年以上が経過しました。一般社団法人日本IHE協会( 以下、IHE協会 )は、2001年からIHE-Jとして活動を開始し、医療情報システムにおける相互接続性と相互運用性の確保を推進してきました。

今回のチュートリアルでは、最近注目され、急速に普及しつつあるFHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)を取り上げます。FHIRはHL7協会が開発し、医療情報のフォーマットとWEB技術を取り入れて転送プロトコルを定義しています。このFHIRに対応し、IHEでは多くのFHIRを用いた統合プロファイル(PDQm, PIXm, SVCM、MHD, PCF、QEDmなど)が作成されています。今までIHEの統合プロファイル(業務シナリオ)では、HL7 Version2、Version3がデータフォーマットとして長く用いられてきましたが、FHIRの普及に伴い、データフォーマットと転送プロトコルにHL7-FHIRを用いた統合プロファイルが開発され、既存の医療情報システムにアドオンする形でFHIR対応となっています。FHIRリソースは情報の最小単位ですので、運用ではユースケースに合わせて複数のリソースを組み合わせて利用することが想定されています。コンポジションアプローチでのモデリングが採用され、異なるリソースを柔軟に利用、もしくは異なるリソースとの関係をダイナミックに変更することが可能です。

本チュートリアルでは、「医療現場を支え続ける情報システムの国際標準規格 FHIR」というテーマで、日本IHE協会のFHIR推進WGの活動とともに、現在作成中のWhite Paper『医療情報連携におけるIHE FHIRの利用について』について解説を行います。最後に、コネクタソンにおけるFHIR関連プロファイルのテスト内容の紹介をさせていただきます。

[TU5]医療現場を支え続ける情報システムの国際標準規格FHIR

*向井 まさみ1、*安藤 裕1、*関 昌佳1、*島西 聡1、*TBA1 (1. 日本IHE協会)